内閣府が行った「情報化社会と青少年に関する意識調査」の結果が16日に発表されました。小・中・高生のメディア利用の実態を明らかにしたこの調査で、いったいどのような結果が出されたのでしょうか。
調査は今年3月、10〜29歳までの男女5,000人と保護者2,000人を対象に行われました。この記事では、小・中・高生1,166人の調査結果に着目します。
テレビ視聴時間―1日約3時間
小・中・高生の平日のテレビ視聴時間は、約2時間40分〜3時間という数値が出ました。これに対して本(雑誌・漫画以外)を読む時間は、約20〜30分。新聞を読む時間は、なんと約5〜9分! テレビを見る時間がこんなに長いとは…。そして新聞や本を読む時間がこんなに短いとは…。
携帯電話のメール・ネット利用時間―1日約2時間
女子高校生が、平日にメールやインターネットで携帯電話を使う時間は、なんと2時間以上! 男子高校生や男女中学生でも、約1時間〜1時間半という結果が出ています。この結果から、女子高校生がテレビや携帯電話の画面を見ている時間は1日約5時間ということがわかります。
今の子どもたちが毎日これほど多くの時間をテレビ視聴や携帯電話利用に費やしていることを、調査結果として改めて認識すると、驚かされると同時に不安な気持ちにもさせられます。テレビや携帯電話がなかった時代、少なくとも子ども部屋にテレビがなかった時代や、子どもたちが個人の携帯電話を持っていなかった時代は、テレビや携帯電話以外の様々な活動に時間を使い、今よりもっと主体的な経験をしていたことでしょう。
世間では有害サイトやネットを介したいじめなどに注目が集まり、対策も行われています。しかし、内容の有害・無害にかかわらず、そもそも昔は0だったテレビや携帯電話のために費やす時間が、いつの間にかこんなに長くなって日々の生活時間を支配し、成長にも大きな影響を与えていることが、子どもたちのメディア利用における根本的な問題とも言えそうです。
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- 名無しさん
- 2007/12/25 9:01:53
大人も携帯р竄oC画面を見ている時間は、昔とは比べ物にならないですよね。健康上の問題など今後目に見える形で出てくることもありそうです・・・。 -
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- 名無しさん
- 2007/12/25 9:25:48
いい影響もあるかもしれないですが、悪影響のほうが大きいでしょうね。特に成長期の子供には。