きょういくじん会議
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円周率暗唱11万桁に挑戦! 第4回記憶力大会
kyoikujin
2008/2/8 掲載
ぶっちぎり世界記録保持者の記憶術―円周率10万桁への挑戦 (B&Tブックス)

 3日、奈良県大和郡山市で第4回記憶力大会が開かれました。4日の毎日新聞記事によると、円周率暗唱10万桁の世界記録保持者、原口證(あきら)さんが同11万桁に挑戦したとのこと。2日午後1時にやまと郡山城ホールでスタートし、夜通し暗唱が行われましたが17時間後、4万1828桁までのところでリタイアとなってしまったそうです。

 原口さんは、2004年に円周率5万桁の暗唱に成功し、その後10万桁まで記録を伸ばしていました。原口さんの公式サイトには、円周率と記憶について掲載されています。
 同サイトによると、円周率は現在1兆2400億桁まで計算されているとのこと。3.141592…と続く数字を「産医師異国に…」などの語呂合わせで覚えた方も多いのではないでしょうか。原口さんは独自の語呂合わせで物語を作り記憶しているそうです。「続けたいから続け、楽しいから続けた」という円周率の暗唱。現在62歳で、学習コンサルタントとして記憶力の本なども出版しています。今回は惜しくもリタイアとなってしまいましたが、原口さんは今後も挑戦を続けていくそうです。

 大会の行われた大和郡山市は、稗田阿礼の出身地。阿礼はなんでもすぐに覚えてしまう聡明さから、天武天皇に天皇家の歴史の話を暗唱するように命令された人。阿礼の暗唱した話が古事記の元になっています。そんな記憶力自慢の阿礼にちなんで、記憶力大会が行われています。
 原口さんの挑戦は特別ですが、大会には一般の人も小学生から参加することができます。クイズ形式でイラスト記憶などに挑戦する競技の部、駅名など自分が記憶しているものを発表し、記憶量・記憶内容や題材のユーモア性などの基準によって審査される自慢の部、イギリス発祥の記憶力世界選手権を参考にした、独自ルールで記憶力日本一を決定する記憶力日本選手権大会の3部門があります。記憶力大会公式ホームページの3日の大会速報を見ると、やはり上位入賞者は奈良県の方が多いようです。

 第4回大会は終了してしまいましたが、気になった方は、大会ホームページのゲームコーナーで自分の記憶力に挑戦してみてはいかがでしょうか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
4件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2008/2/12 16:55:49
    ここまでいくと記憶力より体力勝負のような気も…。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2008/2/12 17:18:20
    産医師異国に向こう産後厄なく

    までで自分の体力はつきました。
    • 3
    • 名無しさん
    • 2008/2/12 18:10:15
    奈良にそんな地域性があるなんて知りませんでした。
    20へぇです。
    • 4
    • 名無しさん
    • 2008/2/13 17:07:45
    原口さんは千葉の人ですが。
    入賞者に奈良の人が多いのは、単に大会の知名度の問題かなと…。
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