新聞業界の新たな試みとして、1月31日、日経・朝日・読売が合同のニュースサイト「新s あらたにす」をスタートさせました。昨年10月4日の記事でも取り上げた3社の提携ですが、ついにサイトが開設され注目を集めているようです。
3紙の主要記事を読み比べできることが最大の特徴、というわけで「新聞ナビゲーションサイト」 という位置付け。この言葉には、webから新聞へのナビゲーションという意味も含まれているように思われます。
さっそく「あらたにす」がどんなものか見てみました。
3紙を見比べる
「くらべる一面」「くらべる社会面」「くらべる社説」という3つの「読み比べ」ページが特徴的。それぞれ各紙のタイトルと100字程度のリード文を表示しています。見比べるという意味ではNIEなどの取り組みにも非常に役立ちそうです。
大人にとっても時間がない時などはサッと見比べることができてよいかもしれません。しかし報道内容の違いはすぐにわかるのですが、読み比べの醍醐味である「主張の違い」まではさすがに…。そのぶん、続きを読みたい記事をクリックすると…、既存の各紙のサイトが新しいウィンドウで開きました。主張の違いなどはウィンドウを3つ開いて見ればよいということですね。
サイト独自の機能
もう一つの特徴は、「あらたにす」独自の記事があること。「新聞案内人」は白石真澄氏や増田明美氏などの著名人が、日替わりで新聞記事について論じるコラムです。現在は10名の方が書いていますが、さすがなかなかのメディア評が見られるのは面白いですね。
しかし、最新記事一覧のページはあまり…かもしれません。朝刊記事は朝7時を過ぎてから、夕刊記事は午後4時を過ぎてからアップされることを思うと、googleニュースなどの方が使い勝手は良いといえそうです。
「新聞案内人」の中には「3紙が一度に読めるなんて、あまり便利なサイトをつくると新聞離れにつながるのでは?」という指摘をする人もいたとか。便利にしすぎないようにすることが大事?なのかもしれません。とはいえ、まだ「あらたにす」は船出したばかり。今春をめどに各種コンテンツ・機能を増強予定だそうなので、今後とも期待してみていきたいですね。
- テレビはなぜ54分で終わる? 気軽に始めるメディア教育(2008/2/6)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/kaigi/?id=20080051
前住んでたところは、3か月分無料とかあったのに、今のところは、カタログで品物選んで1品届くだけ…。
新聞社のフィルタを通して記事を作成することも、一部は偏向性が強いなどとネット界では批判もあるので、いずれは淡々とした1次情報の取材だけが求められるようになるのかもしれませんね。
現在は記者クラブ発表などの記事も、都合の良いところだけ切り取っている状況じゃないですか。
官庁が全ての情報をネットに公開せず、記者クラブを通じてしか発表しない情報があるのは、情報公開の点でもかなり問題があると思います。
ですので、記者クラブは廃止して、発表報道に関しては全文丸々公開するべきと思います。
で、今まで記者クラブに貼り付けててた無駄な要員を地道な取材にまわせばいいのにと思います。
でもマスコミにも官僚にも都合の良い馴れ合いのシステムだから、なくならないでしょうね・・・。
3さんのおっしゃる「記者クラブは廃止して、発表報道に関しては全文丸々公開するべき」は、一市民としては同感です。
しかし、そこに「ジャーナリズム」というものが悪い意味で邪魔をし、い意味で抑制しています。
当局の発表を「そのまま」にすると、現代では実感がないかもしれませんが、プロパガンダにつながります。
「マスコミにも官僚にも都合の良い馴れ合いのシステム」もおっしゃるとおりと思います。
こういうときこそ、ネットが役に立つのかな。
なので政府発表を垂れ流しにしてもプロパガンダにはつながらないと思いますよ。
だといいですね。確かに昔のメディア環境と今は違いますしね。
そのあたりの研究がみたいです。
ただ、マスメディアの情報を一般的にネットで補完(議論)していくのはまだ時期尚早かなと個人的にも思います。
いつかその時代はくるでしょうけど。
マスメディアが政府発表「だけ」になったら現状ではまずおかしくなります。
ネット上の「ジャーナリズム」の発展が望まれます。
テレビも朝日VS産経みたいにはっきりしていると面白いんですが。