大きくなったらシェフやパティシエになりたい! という子どもが増えているのでしょうか、忙しいお母さんたちのお手伝いをしてあげたいという優しい心からでしょうか。それともおままごと遊びの延長? 子ども専用の調理器具の人気が高まっているそうです。
1月29日の産経新聞の記事では、過日行なわれた親子料理教室の反響と、子ども用調理器具の需要が増えていると伝えています。子ども用調理器具は、子どもたちが安全に使えるよう子どもの手の大きさにサイズを変えたり、刃先に丸みをもたせるなど見た目にも工夫をこらしています。子ども用の調理器具なんておもちゃみたいなものなのでは? などと思われるかもしれませんが、記事でも紹介されている包丁、京セラのファインキッチンミニは酸にもアルカリにも強いため錆付かず、切れ味が長持ちする本格派とか。
子どもたちやその保護者の料理熱の高まりは、料理人を目指す女の子が主人公の子ども向け番組が放映されたり、親子で作るためのレシピ本の種類の多さ、親子で学べる料理教室のプログラムなどでもうかがい知ることが出来ます。また、本番さながらの料理ができるゲームまで登場し、練習を積んでいる子どもには主婦歴の長いお母さんが負けてしまうこともあるかもしれません。
料理に関心は高まっても、食べ物への関心はどうなのでしょうか。カゴメの2005年の調査によると子どもの嫌いな野菜の一位はピーマン、次いでネギ・ナスなどが続くそうですが、せっかくお母さんが作った料理でも、嫌いな野菜が入っていると残してしまう子も多いかもしれませんね。でも、自分で作った料理なら野菜だってきっと美味しく感じるはず。自分で食材を見極め、自分の手で料理をして美味しくいただくことで、食べ物や道具を大切にすることを学ぶ機会になると思います。これも立派な「食育」のひとつですよね。
また、ご家庭で「お母さん、『いちょう切り』って何? どうやるの?」などと聞かれても冷や汗をかかないよう、子どもたちと一緒に保護者の方も料理の腕を磨けば、外食も減り、親子の会話も増えて一石二鳥かも。折しも今日はバレンタインデー。お父さん・家族やお友達のためにお菓子や料理作りを始めてみてもいいかもしれません。
- キッズワールド『味楽る!ミミカ』(NHKオンライン)
http://www.nhk.or.jp/kids/program/mimika.html - 『子供と一緒にお料理しましょ!』(文化出版局)
http://books.bunka.ac.jp/np/isbn/9784579209873/ - クッキングママ みんなといっしょにお料理大会(タイトー)
http://www.taito.co.jp/csm/title/2007/cooking_mama/wi_mama/oryori-1.html
TVの影響ってすごいですね。