「京都・観光文化●●」「歌舞伎●●」「越前カニ●●」「定年力●●」、それに、以前このサイトでも紹介した「パパ力●●」―。 さて、●●に共通する漢字2文字は? そう、「検定」です。広がる検定ブームの中、神奈川県秦野市では、9日、小・中学生だけを対象にしたご当地検定「ふるさと秦野検定」が初めて実施されました。
1月30日の毎日新聞の記事によると、この検定を企画したのは秦野市教育研究所で、問題は、同研究所と現場の先生によって、秦野市の小・中学校で使われている社会科資料集をもとに作成されたとのこと。3級と2級があり、3級では、小学校中学年レベルの初歩的な事項を問う問題、2級では、「小田急線のロマンスカーが秦野駅に停車するようになったのはいつから?」など、一見、秦野市に住んでいる大人でも答えられなさそうな問題が出題されたようです。
大人になってから、出身地のことを聞かれても答えられず、ばつの悪い思いをした―。 みなさんも一度は経験したことがあるかもしれませんね。そう考えると、物覚えが速い子どものうちに郷土についての基本的な知識をもたせ、郷土への興味・関心を高めるきっかけにする、という試みは意味があることのように感じます。
東京都の公立小学校に勤務する先生に、この検定をどう思うか聞いてみました。
「郷土への愛着を高めたい、という意図はよくわかります。ただ、あえて検定でなくてもいいんじゃないかな。例えば、郷土に関するカルタを作って、授業中に実施する。子どもが知らなかったことについて、学校の近くにいるおじいさん・おばあさんを教室に招いて、質問をする。それであれば、ひとつの授業が成り立ちます。検定にしてしまうと、ただの暗記になってしまい、逆に子どもが郷土を好きになる機会を奪ってしまうともったいないですね…」。
確かに、先生が言うように、子どもたち全員がいる学校の授業の中で、郷土への愛着を高める取り組みがなされることがより理想的かもしれませんね。
小・中学生限定のご当地検定、みなさんはどう感じましたか?
- 検定ブーム:お気楽が花盛り「ご当地」は150カ所超(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080119k0000e040070000c.html
楽しそうですし、大人でも受けられるようにして欲しいですね。
ていうか、毎年実施するとなると、問題作成が大変そうです・・・。