バッジはいじめ根絶の象徴―京都府舞鶴市立白糸中学校
12日の京都新聞の記事で報じられているように、舞鶴市立白糸中学校では、生徒たち一人一人にバッジを配り、いじめられたりいじめを目撃した場合には、バッジを外すことでSOSを伝える取り組みを始めたということです。
ネット上では「そんなことをしたって、『バッジを外すなよ』と命令されていじめられるだけだ」という否定的な反応が多く見られますが…。
そもそもこの記事からは、単純に「いじめ発見の手段としてバッジを配っただけ」という印象を受けてしまいます。ですが、白糸中学校は全校を挙げて長期的にいじめ対策に取り組んでいる学校です。
白糸中学校のホームページからその活動内容を要約すると…。
- 学級アンケートを元に、いじめに関する作文を教材にした授業を実施
- 学年を超えた全校班長会議などの開催
- クラス討議によるいじめ根絶の決議
- クラス決議を全校集会で発表
- クラス決議を元にした個人での宣言を生徒一人一人が考え、宣言
…という、およそ2か月に渡る学校を挙げての取り組みの結果が今回の「バッジ」なのです。このバッジは、生徒のデザインを原案として作成されたもの。いじめ根絶に対する個人宣言をした生徒一人一人に校長先生から手渡されたそうです。
「いじめに加わらない、いじめをなくすために行動するという誓い」であるという、この胸のバッジ。
「何をやってもいじめは無くならない」と諦めるのではなく、このように積極的な取り組みをしている学校もあるということを評価し、参考にすべきではないでしょうか。
- 養護教諭の役割を明文化していじめ対策へ―文部科学省(2007/12/10)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/news/?id=20070444 - スクールカウンセラーでいじめ問題に歯止めを(2007/7/6)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/news/?id=20070123
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
うちの地元は他人にあまり関わらない都会人気質?で、内心馬鹿にしてても積極的ないじめってなかったです。
逃げ道がまったくないというのも厳しそうですね・・・。