考え事をしながらペンを指でくるくると回している―そのような風景を見かけたことがある人は多いのではないでしょうか。
21日、株式会社タカラトミーよりペン回し専用ボールペン「PEN'S GEAR(ペンズギア)」が発売されます。これは初心者でもペン回しができるような構造になっており、ティーチングDVDもあるそうです。
この商品を共同開発した日本ペン回し協会のホームページによると、ペン回しの始まりは定かではないものの、学校や塾が発祥地とも考えられています。1970年後半には子どもたちの間でペン回しが広まり、特に予備校で盛んに行なわれたために当時は「浪人回し」とも呼ばれました。学校で授業中に行うことを禁止されたり、高校受験のテスト中にやってはいけないと指導を受けたりした経験がある人もいるのではないでしょうか。
その後、このブームは一旦下火になったものの、現在では“Pen spinning(ペンスピニング)”と呼ばれ、1つの競技として確立され始めているようです。老若男女問わず、また、日本だけでなく諸外国でも行なわれ、その技術を競う大会も開催されています。この勢いにのって専用ボールペンも発売され、ペン回しのブーム再到来とも言えそうです。
競技と言ってもスポーツとは違い、授業中に先生の話を聞きながら練習ができてしまうペン回し。教室にも無意識にペン回しをしたり、密かに練習に励んだりしている子どもがいるかもしれません。練習しはじめは何度も指から落ちてしまうので音がうるさかったり、ペン回しに熱中して授業に集中できなかったりと、以前のように学校で問題にならないよう、同協会は次のように呼びかけています。
- もともとは授業中の暇つぶしだったペン回しですが、集中している人にとってペンを回す姿はたとえ音がなくとも不快なものです。他の遊びと同様、周りの人の邪魔にならないようにしましょう。
- あなたがとても上手な回し手でも、ふとした拍子にペンが飛んでいってしまうかもしれません。周囲の人や物にぶつかってしまうことのないよう、周りには充分気をつけましょう。
授業中の練習は教師にとっては頭が痛い問題ですが、新しい競技の1つとして子どもと一緒に楽しむことができるといいですね。
授業中、テスト中、ペンを落としてうるさくなるんですよね。
個人的には、あんまり流行らないでほしい・・・