きょういくじん会議
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最近の校則事情―丸刈り廃止、傘は透明なビニール傘
kyoikujin
2008/2/28 掲載
丸刈り校則をぶっとばせ―熊本・丸刈り戦争

 皆さんの中学校や高校には、どんな校則があっただろうか? 茶髪、ピアス禁止といった基本的な身だしなみから、自転車通学禁止などそれぞれの学校の事情に合わせた校則までさまざまだろう。なかには、納得できない校則があったという人も多いのではないだろうか。

生徒が団結して校則を改変!

 25日の朝日新聞の記事によると、佐賀県の川副中学校では、1月に「男子は丸刈り」という校則を廃止したという。この校則は、校内暴力が問題となっていた時期に作られ、28年間そのまま続いていた校則とのこと。校則があった間、もちろん不満はあったようだが、大きな訴えにはならなかったようだ。だが、昨年、生徒会が動き出し全校アンケートで支持を集めたうえで、廃止を決定したという。生徒たちが自分自身で問題提起し、主導となって改変した校則と言えるだろう。

校則にまつわるさまざまな問題

 そもそも校則は、法律で定められているものではなく、各学校が独自に決めているもの。そのため、川副中学校のように、生徒たちが問題提起をして、校則を改変することもできる。名称も「校則」だけでなく、「生徒心得」「生活のきまり」などさまざまである。だからといって、校則は簡単に変えることができるわけではなく、単なる決まりごととはいえない。少し昔だが、昭和60年代に中学生の標準服着用義務について争った裁判や熊本での中学生の丸刈りについて争った裁判などの校則にまつわる訴訟が起きていることからも、さまざまな問題があることがわかる。
 また、調べてみると、各学校で、さまざまな校則が存在していることがわかる。例えば、「制汗剤の禁止」「日焼け止めの禁止」「傘は透明なビニール傘」など。「傘は透明なビニール傘」など、「なぜ?」と首を傾げる人が多いのではないだろうか。

厳しくなる校則

 最近では、校則を厳しくしている学校も多い。小さな問題行動に対しても指導基準にしたがって毅然とした態度で対応するという、ゼロトレランスの理念を用いて、事前に通知していた指導基準に従って違反切符を交付する、といった取り組みをしている学校もあるという。大人も含め、児童生徒の規範意識の低下が叫ばれる中での流れといえるのかもしれない。

 校則は、学校で決めるもの。厳しい決まりもおかしな決まりもさまざまあるだろう。まずは、学校の校則を読み直して、先生と生徒が一緒になって話し合ってみることが必要かもしれない。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
3件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2008/2/29 16:04:04
    日焼け止めは禁止しないでほしいですね。最近は皮膚ガンとか怖いし。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2008/2/29 16:10:24
    「ビニ傘はダメ」だったらなんとなくわかるような気もするけど、
    「ビニ傘じゃないとダメ」ってのは全くもってナゾです。
    • 3
    • 名無しさん
    • 2008/2/29 17:55:45
    私が中学生のときは、不良のほうがビニ傘だったなー。
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