![「なりたい!」が見つかる将来の夢さがし!職業ガイド234種](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4082880844.01.MZZZZZZZ.jpg)
お気に入りの仕事の1位は、男子がゲームディレクター 、女子がパティシエ―。
小中学生向けキャリア教育ウェブサイト『あしたね』を利用する小学6年生(516人)が、1年間に登録した「お気に入り仕事人」の集計結果(PDF)が3月26日に発表されました。
『あしたね』は、学校ネット株式会社が運営するウェブサイトで、これまで100以上の職業インタビュー記事を掲載しています。ユーザー登録をした子どもたちが、紹介した「仕事人」のうち、気になる仕事人に対して「お気に入り登録」(ファン登録)をできることが特徴のようです。今回の集計結果をみると、男子では、子どもがなりたい職業の定番であるスポーツ選手をおさえて、ゲームディレクター が1位になっているのが目をひきます。以前のきょういくじん会議の記事でも、wii人気の影響を紹介しましたが、ゲーム人気が子どもたちの職業観にまで影響をあたえているのでしょうか。
今回のこの調査は、サイトに掲載されている仕事人にファン登録をする方法なので、「大人になったら何になりたいか?」という質問に回答しているわけではありません。しかし、トップ10をみると、ゲームディレクター、パティシエ をはじめとして、空間デザイナー、ファッションデザイナー、トリマー、ウェディングプランナー などの仕事が入っていて、今どきの子どもたちの職業への興味・関心がわかる結果となっています。
では、このランキングは何のアンケート結果だと思いますか?
1位 2位 3位 男子 公務員 スポーツ選手 医師 女子 看護士 公務員 保育士
これは、株式会社クラレが3月31日に発表した、「新1年生の就きたい職業、親の就かせたい職業」(PDF)のうち、『親』の就かせたい職業の人気ランキングです。「公務員」 が上位に入ってくるところに、安定を求める保護者の方の正直な気持ちが感じられます。
ちなみに『子ども』の就きたい職業は、男子1位がスポーツ選手、女子1位がパン・ケーキ・お菓子屋 で、定番の人気職業でした。
家族以外で子どもに一番身近な社会人である学校の先生 の人気はどうでしょうか。先に紹介した、『あしたね』では、「仕事人」として先生も紹介されていましたが、残念ながら「お気に入り仕事人」のトップ10には入っていませんでした。あまりに身近すぎて、興味・関心の面では、テレビでみて憧れを抱く職業や珍しい職業に子どもの目が向いたのかもしれません。
一方のクラレの調査では、『子ども』側の男子で11位、女子で5位に入っていますから、「何になりたいか?」と聞かれたときには、先生という職業を思い浮かべる子もやはり多いようです。
『あしたね』では、単なる仕事の内容だけではなく、仕事人の考えなども紹介されています。子どもたちには、本やテレビ、『あしたね』のようなサイトを通して、世の中にはいろいろ職業があり、いろいろな仕事人によって、社会が成り立っていることを、まずは知ってもらいたいと思います。いろいろな仕事人と子どもとの出会い を、学校と家庭でうまく演出してあげ、子どもたちの職業への意識を育ててあげることが大切ではないでしょうか。
- 初の大規模調査で、ニートの実態明らかに―厚労省(2007/6/29)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/news/?id=20070111 - 受け入れ先確保にも苦労も? 中学生の職場体験(2007/9/25)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/kaigi/?id=20070285
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労働環境は苛酷と聞きますが、手に職をということなんでしょうか。
そうだとするとあまりに打算的でちょっと嫌ですね・・・。
華のある職業で子どもに夢を持たせるのも結構ですが、コツコツ働く勤労観も身に付けさせた方がいいと思います。