子どもから大人まで、幅広い人気を集める「三国志」。これを題材とした「大三国志展」が、東京八王子市の東京富士美術館で、5月3日〜7月13日の予定で開催されている。
三国志とは、中国の後漢末期の魏・呉・蜀の三国の興亡史。歴史家陳寿によって記された歴史書に由来する。この歴史書の内容は「正史」とされ、一般的に人気のあるエピソード・内容は、明の時代に説話や創作を加えて歴史小説としてまとめられた「演義」の内容によるものが多い。「三顧の礼」や「泣いて馬謖を斬る」など三国志から生まれたことわざも多く、高校入試問題に漢文が取り上げられたこともある。
今回の「大三国志展」には、中国全土から三国志に関する貴重な資料約150点が出品され、日本国内の有名な絵画や小説・人形などとあわせて展示されている。
文学や絵画の世界を紹介する「物語でたどる三国志 小説・三国志演義の名場面と英雄群像」のコーナーでは、三顧の礼を扱った陶板画や蜀の武将趙雲が主君である劉備の息子を単騎で救う場面を描いた木彫浮き彫りなどが、また当時の武器や生活などを伝える「出土品でたどる三国志 三国時代の戦い・政治・くらし」のコーナーでは、当時の貨幣や馬用のまきびしなどに加え、呉の武将である朱然の「名刺」など珍しいものも展示されていた。
館内に特設された販売店では三国志に関する様々なグッズも販売されており、中には中国の「三国志すごろく」や三国志の武将の「麺人形(小麦粉で作った人形)」、三国志の場面が描かれた「鼻煙壷(かぎ煙草入れ)」といった珍しいものもあった。
今回の催しとあわせて、「大三国志展ブログ」も開設。展示を盛り上げている。
今回の東京富士美術館を皮切りに、来年の3月15日まで、全国各地をまわる予定。
今後の開催予定は下記の通り。
今後の開催予定
- 北海道立旭川美術館(旭川)
- 平成20年7月24日〜8月24日
- 関西国際文化センター(神戸)
- 平成20年9月5日〜10月5日
- 福岡アジア美術館(福岡)
- 平成20年10月17日〜11月16日
- 香川県立ミュージアム(高松)
- 平成20年11月26日〜12月24日
- 松坂屋美術館(名古屋)
- 平成21年1月2日〜2月1日
- グリーンドーム前橋(前橋)
- 平成21年2月11日〜3月15日
興味のある方は、1度足を運ばれてみてはいかがだろうか。
- 飯田市川本喜八郎人形美術館
http://www.city.iida.nagano.jp/puppet/kawamoto/
信義に厚いって一言じゃピンときませんし、エピソードを話すには話が長くなりすぎますしね・・・。