きょういくじん会議
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31年の歴史に幕―プリントゴッコ販売終了
kyoikujin oec
2008/6/3 掲載
RISO プリントゴッコ PG-11本体

 暑中見舞いや年賀状を「プリントゴッコ」で作った思い出のある方も多いと思います。手作り感を生かしつつ安価に大量のプリントができ、一世を風靡したこの器械。パソコンのカラープリンタの普及や、葉書文化の衰退に押され、ついに販売を終了することが発表されました。

「プリントゴッコ」の原理

 「プリントゴッコ」はガリ版印刷やシルクスクリーンと同様、穴の開いた版にインクを盛って印刷をする孔版(こうはん)印刷と呼ばれるもの。金色や銀色などの特色の印刷や、Tシャツなどの布へのプリントが手軽にできる点は、パソコンのプリンタにはないメリットでした。

アナログからデジタルへ

 今の子どもたちは、年賀状印刷もパソコンが当り前の時代に生まれてきています。先日何人かの大学生に話を聞いてみたところ、「プリントゴッコ」は知っているものの、使った経験のある人は多くありませんでした。また、Eメールの普及に伴い、年賀状や暑中見舞いをメールで済ます若者も増えてきているようです。
 手書きで原稿を作り、ランプをビカッと光らせて製版し、インクを盛って押して、乾くまでじっと待って…という「プリントゴッコ」での製作工程に「ものづくりの楽しさ」を感じていた人も多いのではないでしょうか。「プリントゴッコ」の販売終了は、アナログからデジタルへ…という時代の移り変わりを象徴しているようにも思えます。
 なお、本体の販売は6月30日で終了するものの、ランプ・インク・マスターなどの消耗品については当面販売を継続するそうです。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2008/6/4 8:56:01
    懐かしいですね〜。パソコン作成の葉書とは一味もふた味も違い、もらうほうもうれしかったな。
    メールの年賀状はいくらデコを駆使していてもさびしいものです・・・。
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