![大人たばこ養成講座](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4568502578.01.MZZZZZZZ.jpg)
以前の記事でも取り上げたように、7月1日からtaspoが導入され、増税により1箱1000円となる可能性もでてくるなど、このところ何かと話題になることの多い「たばこ」。教育現場でも、群馬県の公立高校の8割以上が校舎内禁煙としており、階段下や車の中など校舎外で喫煙している実態が6月5日の読売新聞の記事で報じられました。
「校舎内禁煙」ということは、屋外(学校で指定された場所があればその場所)で喫煙することは許されていることになります。にもかかわらず、教育・健康の面から人目のつかない場所での喫煙としたり、外部から見えないように囲いを設置したりするなど、その喫煙は否定的にとらえられているような印象を受けます。
全国的には校舎内禁煙ではなく「敷地内禁煙」とする学校が増えており、同記事では群馬県の取り組みの遅さを指摘していますが、以前の記事のように敷地内禁煙であっても校長の許可があれば喫煙してもよいというケースもあります。屋外での喫煙を原則として許可していても人目をはばかりながらの喫煙、敷地内禁煙としても条件つきで喫煙可能となるなど、喫煙・禁煙の境界線が曖昧であるといえそうです。
学校無煙化を推進している日本小児保健協会の報告によれば、「学内のたばこ問題は、喫煙所を設けて分煙するだけでは解決することができず、学校敷地内禁煙にすることが最低限必要である。」といいます。その一方で、敷地内禁煙をしている学校では、休み時間になると教職員が校門の外(敷地外)に出て喫煙しており、その姿が見苦しいとの声も聞かれます。
このように学校での校舎内禁煙、敷地内禁煙については、一概にどちらがよいとは言えませんが、学校として喫煙・禁煙への確固たる体制づくりが求められているのではないでしょうか。
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健康増進法でも受動喫煙の定義を屋内としています。