きょういくじん会議
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お財布にも赤ちゃんにも優しい―「布おむつ」再ブーム
kyoikujin
2008/8/2 掲載
ソフト仕立上りおむつ ヒヨコ 10枚入

 ガソリンも食品も次々に値上げ。更に追い討ちをかけるように連日の真夏日に光熱費もかかる…。そんな毎日の生活で、少しずつ節約をしたり、車の運転や好きなものを我慢している方もいらっしゃるのでは? でも、まだ小さな赤ちゃんをもつ保護者の方にとって、泣いているお子さんに我慢を強いることなんてできないですよね。

 7月24日の毎日新聞には、雪印乳業が、粉ミルクの内容量を9月出荷分から減らし、実質的な値上げをすることを発表したという記事が掲載されていました。また、紙おむつメーカーも枚数を減らすなど値上げを発表しています。

 このような値上げだけが影響しているとは言えませんが、今、静かなブームとなっているのが、「布おむつ」。昔は、おむつと言えば布が当たり前だったのでしょうが、毎日の洗濯が大変であること、携帯するには不便なことから、最近ではその姿をほとんど見かけなくなっていました。さらに、紙おむつでも性能がよく、安価な商品が増えたことも布おむつが少数派になった理由なのではないでしょうか。

赤すぐ 2008年 07月号

 ところが、「繰り返し使えば経済的」、「ゴミが出ないので地球に優しい」、「赤ちゃんが気持ちよさそう」という親心もあり、布おむつは再び脚光を浴びることになったようです。産経新聞の6月21日の記事にある通り、リクルート発行の雑誌『赤すぐ』で3月に読者にアンケートをとったところ、布おむつだけを使用している方はまだ少ないようですが、紙おむつと併用している人は25%になり、『赤すぐ』の通販でも布おむつは人気商品だそうです。また、昔の布おむつとは違い、ライナーつきで洗濯の回数を減らせるもの、かわいい輸入物のおむつカバーもあり、布おむつ人気に拍車をかけているとか。

 毎日の洗濯や、ミルクや食事の世話など、子どもを育てるのには、金銭面だけではなく、時間や体力も必要です。最近は、紙おむつに代表されるように手軽な商品が多く、働くお母さんも多い中で便利であることは確かです。ただ、手間をかけることで育児をしていることを実感し、子どもへの愛情を再認識する機会をもつことも大切なのではないでしょうか。

 赤ちゃんは何もわかっていないようにも思えますが、がんばるお母さんの姿をその目で見つめ、その肌で愛情を感じとっているのかもしれません。これからご出産される方、育児中の方は、経済的な理由だけではなく、子どもへの思いやりという気持ちもこめて、「布おむつ」を見直してみるのもよいかもしれません。暑い夏や値上げなんかに負けないで、お母さん! とエールを送りたいです。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 今年は野武士
    • 2008/8/2 15:39:43
    我が家は3人とも布おむつでした。
    おむつ交換が大変ですが、
    赤ちゃんの肌にはとても優しいと思います。

    紙おむつは便利ですが、
    大変なデメリットがありそうです。

    布おむつバンザイ!
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