きょういくじん会議
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あなたの学校、雷対策は大丈夫?
kyoikujin oec
2008/8/25 掲載
寺田寅彦随筆集 (第1巻) (岩波文庫)

 19日の毎日新聞の記事によると、東京都心を初めとして全国で雷の日が平年を上回っているとのこと。処暑を過ぎても、全国で大気の不安定な日が続きます。夏休みが明けて学校が始まる前に、今一度雷対策を確認されてはいかがでしょうか。

雷を避けるには…

 落雷は予測が非常に難しいため、注意報などの情報を待っていては避難が間に合わない場合もあります。
 NTT-ATの「雷なんでもサイト」など、さまざまなサイトで雷に対する安全対策が紹介されていますが、最も望ましいのは、雷雲が発生しそうな場合には外出を控えることでしょう。雷鳴が聞こえるようになってしまうと、もうそこに落雷の可能性があります。なるべく早く屋内に避難し、壁や電気機器からなるべく離れた場所にいることが大切です。

「金属」よりも「形」が問題

 よく「金属を身につけていると雷が落ちやすい」という説がありましたが、近年の研究によると、金属かどうかはあまり関係がないそうです。むしろ材質を問わず、棒状の突起物を持っていると落雷の可能性が高くなると言われています。
 そのため建造物のない野原では、木の真下ではなく、雨に濡れることがあっても木から10メートルほど離れたところでかがむのが良いとされています。
 なお「避雷針」は漢字が示しているように「雷を避けるためのもの」ではなく、「そこに雷が落ちるようにして周囲の危険度を減らすもの」です。2003年の国会議事堂への落雷事故のように、避雷針が腐食していて役に立たないことを認識していなかったというケースもあるようですので、設備を過信せず、慎重な管理が求められると言えます。

IT機器の保護―コンセントを抜くか、対策機器を導入

 また、雷による電気製品の故障にも対策が必要です。
 落雷により異常な電圧や電流が電線などに流れる雷サージにより、電話やコンピューター、LANでつながったプリンターなどが故障する恐れがあります。

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 雷サージは、電気製品の電源を入れていなくても、コンセントや電話線、LANケーブルなどを通じて流れ込み、機器を破壊します。これらの線を抜くことが一番の予防法です。雷サージガード機能のついたコンセント等を導入することも効果的ですが、被害を防ぎきれないこともあるため、過信は禁物です。
 落雷による突然の停電に備えて、重要なデータのあるコンピューターには無停電電源装置を繋ぐこともよいでしょう。これは停電後数分間だけ電源を供給するため、安全に機器をシャットダウンさせ、データを守ることができます。

 「天災は忘れたころにやってくる」とは物理学者・寺田寅彦の言ですが、学校としても常に気象災害への危機管理が求められていると言えそうです。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
2件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2008/8/29 14:38:42
    昨日は夜中の雷すごかったですね。
    夜中に雷ってめずらしい気がしますが、寝てて気づかないだけ?
    • 2
    • 名無しさん
    • 2008/8/29 17:16:05
    ものすごい雷の音で飛び起きました。
    朝4時ぐらい・・・
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