今年4月に、ウェブサイト等による情報提供や理解啓発、調査研究活動を行うことを目的に国立特別支援教育総合研究所に設置されていた「発達障害教育情報センター」。準備期間を経て、27日ウェブサイトを一般公開し、発達障害教育に関する情報を提供し始めた。
このウェブサイトは、大きく7つのコンテンツからなっている。
- 発達障害のある子どもの基本的な理解、支援や指導方法に関する情報
- 発達障害のある子どもの教育の推進・充実に向けた調査や研究の情報
- 発達障害のある子どもの教育に役立つ教材・教具、支援機器に関する情報
- 発達障害のある子どもにかかわる理解・支援・指導に関する教員向けの研修講義
- 発達障害に関する国の施策や法令、事業についての情報
- 国内の身近な相談機関や海外渡航者に向けた日本人学校等、教育相談に関する情報
- 発達障害教育情報センターの活動内容・様子の紹介
1.基本的な理解、支援や指導方法では、学校や日常生活の中で発達障害のある子どもがもちやすい困難について例を挙げ、つまずきの要因と指導についてわかりやすく解説している。通常の学級を担任している先生にも活用できる具体的な内容だ。
4.教員向け研修講義では、現在「教室の中の気になる子どもたち」(20分)、「注意を集中し続けることが難しい子」(13分)などが動画(Adobe Presenter)でアップされており、遠くへ足を運ぶことなく貴重な研修を受けることができる。研修動画は、講師の「こんにちは、みなさん」というなごやかな呼びかけで始まり、丁寧に資料を提示しなが行われる講義だ。動画とは別に、配布資料やモデル研修プランなどの資料も充実。特別支援教育コーディネーターを中心に行われる校内研修で活用したい。
6.教育相談では、「子どもの気になる様子について」において発達障害のある子どもについてよくある相談内容をQ&A形式で解説している。
また、「身近な相談機関について」は自分の住む町を都道府県から検索して教育相談機関を探す形だ。発達障害のある子ども・保護者、教員の相談を受けている公的な施設が網羅されており、困ったときのよりどころとなるだろう。
上記7つのコンテンツメニューのほかに、利用者別(はじめての方、教職員の方、保護者・一般の方、教育行政関係の方)のメニューも世用意されている。今後のさらなる充実に期待したい。
- 国立特別支援教育総合研究所
http://www.nise.go.jp - 発達障害情報サービス(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/ddis/index.html
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特総研が提供する情報、ということで質の高いサイト、と
楽しみにしていました。