きょういくじん会議
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「渋谷語事典」が好評―子ども・若者との意思疎通
kyoikujin
2008/10/7 掲載
渋谷語事典 2008

 4日の産経によると、「渋谷語辞典」が好評で、発売1カ月にして1万部以上を売り上げているとのこと。

 同書の主な購買層は30代以上といい、出版担当者によると「娘や若い部下と会話したいようです。エバい(エらくヤバい=とてもすごい)ですね」とのことだそうだ。

 編集は渋谷語制作委員会、監修はギャル社長藤田志穂さんのギャルマーケティングカンパニー。渋谷の若者が日常使用している流行語を、使用例やシチュエーションなどと合わせて約220語を収録している。

 内容は3つの項目に分かれており、使用例も掲載されている。言葉の意味を少し紹介しよう。

ギャル語・略語

  • あなる=あー、なるほど
  • ヒラリー=平のサラリーマン
  • 超DNA!=だからなんなのあんた
  • らいがん=来世がんばる
  • ダルビッシュ=かなりだるい
  • 朝青流=わがままに振る舞うこと

KY語(イニシャル風に言葉を略す)

  • KY=く(K)うきよ(Y)めない
  • ATM=あ(A)いつ、た(T)まにム(M)カツク
  • CM=超(C)モ(M)ンモン
  • FK=フ(F)ァンデ濃(K)い
  • HG=腹(H)黒(G)い

ネオ漢字(ユニークな当て字)

  • 永眠→爆睡すること
  • ネ申→憧れの人、もの

 「ウーロン茶」(ウザいロン毛茶髪野郎)のような、元の意味と違うというのが少々厄介。ただ、大阪の料亭・船場吉兆を語源にした「キチョる」(内緒話をしているのに周りに聞こえていること、または使い回し)というものもあり、社会情勢に疎くない事情もうかがえる。

 事典のタイトルに「2008」とついていることから、「次も出るのかも」とも予想され、渋谷語の変化の早さを感じせざるを得えない。「会話が目的化する中で新しい言葉がどんどん出てくる。『敬語が使えない』と非難する大人がいるが、言葉を生産する活力が若者にはある」(中日新聞)とみる教授もいるようだ。

 また、渋谷語の事典だけでなく、渋谷系ギャルの聖地、渋谷109の成り立ちを中心とした渋谷の歴史をお勉強するコーナー、渋谷の最新スポット紹介など渋谷の最新ガイド的なものも掲載されているそう。

 「渋谷語辞典」は、観光などで上京する子どもや、修学旅行生のガイド的役割を果たすことにもなるのだろうか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
6件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2008/10/7 20:45:18
    「神」を「ネ申」と書くところもポイントですよね。
    ギャル文字…。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2008/10/8 8:50:30
    こんなこと覚えてまでギャルたちと会話したいのかなー。
    娘なら分かるけど、「若い部下」って・・・。逆に知りすぎている上司もひかれそうですけど。
    • 3
    • 名無しさん
    • 2008/10/8 12:06:24
    こんなの使ってる部下が会社にいたらやばいでしょ・・・
    • 4
    • 名無しさん
    • 2008/10/8 12:45:06
    意外と面白い造語だとも思います。
    • 5
    • 名無しさん
    • 2008/10/8 13:04:29
    4さんに同感。
    若者ならではの感性で面白いと思います。自分で使う気にはなりませんが・・・。
    ゲームや漫画もそうですが、若者文化に眉をひそめてばかりの人は「最近の若者は」シンドロームじゃないでしょうか。凝り固まった大人にはなりたくないものです。
    • 6
    • 名無しさん
    • 2008/12/16 9:53:01
    ウーロン茶マジおもロス
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