きょういくじん会議
まじめなニュースからやわらかネタまで、教育のことならなんでも取り上げる読者参加型サイト
しごとの百貨事典「キャリアマトリックス」がさらに進化!
kyoikujin
2008/10/13 掲載
イメージ ディクショナリー Vol.82 働くアジア人

 みなさん、キャリアマトリックスという単語を聞いたことがありますか? 似たようなハリウッド映画はあったような…、とお思いかもしれませんが、残念ながらまったく関係ありません。キャリアマトリックスとは、職業とキャリアに関する総合情報システムのこと。9月29日から新版が公開されていますので、いっしょに少しのぞいてみましょう。

キャリアマトリックスの概要とは?

 キャリアマトリックスというサイトを運営するのは、独立行政法人の労働政策研究・研修機構で、サイトが開設されたのは2006年のこと。最大級の職業情報データベースとして、約500の職業を紹介しています。単なる職業の紹介のみではなく、 「適職探索ナビ」の機能で、「趣味」や「ワークスタイル」から利用者に向いた職業を探索できる機能があることなどもこのサイトの特徴のようです。
 もし、「教員以外に向いている職業は何か?」なんていう素朴で少し怖い(?)疑問が先生方の心に浮かんだときには、「適職探索ナビ」をクリック。アンケートに回答すれば、いくつかの職業が適職として紹介されます。

新版キャリアマトリックス、進化のほどは?

 労働政策研究・研修機構の報道発表(PDF)によると、いくつか機能が追加されていますが、興味深く感じたのは、「ジョブタウン」です。クリックすると、その名の通り、仕事の街(もろちん仮想ですが)が表示されます。
 例えば、「病院で働きたい」と思った利用者は、学術エリアから病院を選ぶと、病院で働く職業が紹介されます。さて、何件の職業が紹介されると思いますか? 正解は、28件です。すぐに連想できる医者や看護師から臨床検査技師や細胞検査士といったあまり聞きなれない職業まで…。職務内容の紹介には専門的な言葉も使われているので、小学生や中学生には難しいかもしれませんが、職業への視野を広げてあげるのにはとてもよい機能だと思いました。
 ちなみに中学校を選ぶと、「中学校教員」「栄養士」「給食調理人」「学校事務員」の4件が紹介されましたが、「スクールカウンセラー」なども追加してほしいところですね。

キャリアマトリックスの活用事例は?

 日本体育大学体育学部の本間助教授が「キャリアマトリックスの活用事例」(PDF)を発表しています。学生に実施したアンケートによると、「職業について知るのに役に立ちましたか」の問いには、5点満点中4.8という結果が出ていて、職業についての豊富な情報量は高く評価されているようです。一方、「情報が多い分、初めて画面を見たとき、何からクリックしたらよいか迷いました」などの要望も出ており、とっつきやすさが今後のひとつの課題かもしれませんね。

 運営者が「しごとの百貨事典」と称するキャリアマトリックス。お時間あるときに少し試してみてはいかがですか?

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2008/10/14 22:24:33
    これ、マニアックな職業も詳しく載っていて、勉強になりますね。
コメントの受付は終了しました。