きょういくじん会議
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東大、コーラル大、においつき!? 最新の勉強用ノートご紹介
kyoikujin
2008/10/14 掲載
東大合格生のノートはかならず美しい

 先月19日に朝日新聞の記事等で、東大合格生のノート研究をもとに、コクヨが美しく書けるノートを開発したことが報じられた。東大合格生のノートを独自に調査した結果、彼らのノートが総じてきれいに整理されており、図表を多様していたことから、ドット入り罫線の入ったノートを考案したという。10月からリングノートやルーズリーフなどのシリーズが発売されている。

 この企画は文芸春秋が持ち込んだ共同企画で、文芸春秋からは『東大合格生のノートはかならず美しい』という書籍が発売された。著者の太田あや氏は200冊の東大合格生のノートを集め徹底的に分析し、共通する特徴を発見した。同書に原寸大で掲載されたノートは、どれもきれいに整理され、余白が残してあり、必要ならばコピーした資料もはられている。たしかに「美しい」と感じられるノートだ。
 この研究をもとにコクヨはドット入り罫線ノートを開発した。横線上に等間隔に並んだ小さな点を目印にすることで、文頭をそろえたり、図表や線をきれいにかけるようになるという。資料をはったり縦に文字を書くときもドットが基準となる。余計な罫線もないので自由に使える。

 このノートを使えば、本当に東大合格生のように美しくかけるかどうかはわからないが、「東大合格生のノート」という言葉が勉強する気分を高めてくれることは大いにありそうだ。

コーネル大学開発や、集中力アップ…機能つきノートいろいろ

 東大生のノートだけでなく、アメリカの大学のノートも発売されている。学研ステイフルから発売されている「The Note-Taking System」
は、アメリカの名門コーネル大学で開発されたノート術を実践できる紙面構成に特徴がある。ノートの1ページが3つのエリアに分けられていて、授業中に主要な内容を書くエリア、授業後すぐに疑問点やポイントを書くエリア、復習する際にノートの要約を書くエリアと、それぞれ役割が決まっている。子どもや学生だけでなく、社会人にも役立ちそうだ。

 先月23日の日経新聞で報道されたオークスの「i-can!」は、日本大学と日本色彩研究所との共同研究から生まれた。人間工学と大脳生理学の側面から、集中力が持続する色彩を研究した結果、彩度0.5〜1.5のイエローグリーンが最も効果が高いことがわかった。この結果をもとに淡い黄緑色の紙を採用し、受験勉強専用ノートとして10月から売り出す。さらに、表紙裏にはこするとレモンのにおいがする特殊印刷を施し、さわやかな香りで集中力の向上をサポートする。

 このように、ただ消費されるだけのノートではなく、積極的に使い方を提案するノートが続々と発売されている。日ごろからノート指導を行っている先生方にとっても、色々と工夫のこらされたノートは一見の価値があるかもしれない。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2008/10/15 11:02:58
    私が中学生の時はルーズリーフが禁止でしたが、今はどうなんでしょうか???
    ノートを最後のページまで使い切ることって少ないと思うので勿体ないですよね。
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