きょういくじん会議
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卒業旅行は意味がない? 毎日コミュニケーションズの調査
kyoikujin
2008/12/25 掲載
卒業写真の君

 クリスマス、お正月とイベントが続きますが、卒業を控えた大学生は、今ごろ卒業論文執筆の真っ最中でしょうか。浮かれてばかりいられないかもしれませんね。しかし、それさえ終わればあとはお楽しみの卒業旅行というイベントが待っています。そろそろ誰と行こうか、どこに行こうか考える時期でもありますが、毎日コミュニケーションズの調査(PDF)によると、若者の卒業旅行への関心が薄れているようだとのことです。

 この調査は、2009年度入社予定の内定者300人(男女150人ずつ)にメールで実施されたものです。「卒業旅行に行く予定はありますか?」という問いに対して、「これから行く予定がある」「すでに行った」などと回答した人が63.7%で、「行かない」「行こうかどうか迷っている」と回答した人が36.3%という結果でした。行かない理由としては、「卒論や授業で忙しい」が27.5%と最多ですが、次に「お金がもったいない」(24.8%)、「卒業旅行の他に(時間・お金を)使いたいことがある」(11.0%)と続きました。
 さらに、卒業旅行を「学生から社会人への区切りのイベントとして大事なものだと思う」という人が60.0%を占める一方で、残りの 40.0%という少なくない割合の人がは「行っても行かなくても、特に意味のないイベントだと思う」と回答をしていることがわかりました。毎日コミュニケーションズでは、卒業旅行への関心が薄れているのでは、と推測しています。
 一方、卒業旅行へ行く(または行った)人には、国内と海外の両方へ行く傾向があるようで、卒業旅行に2回以上行く(行った)という回答が66.5%で、3回以上や4回以上行くという回答もありました。このことから、単なる卒業旅行離れというより、関心のある人とない人ではっきり分かれてしまっているのかもしれません。

 大学生の多くが卒業旅行に行くのは、旅行会社にのせられているだけだという意見もありますが、やはり社会人になると一般に長期休暇が学生ほど長くなく長期の旅行をするのが難しくなるため、学生のうちに仲間たちと旅行を楽しみたいという思いがあるからではないでしょうか。この調査では、旅行の準備を面倒に思ったり、他人に任せ切りにしてしまうという学生の姿も垣間見えますが、行くからにはぜひ行きたいところに行き、積極的に現地でしかできない体験をして、有意義な、楽しい思い出の卒業旅行にしてもらいたいですね。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
2件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2009/1/7 0:07:46
    時間があるときにはお金がない。
    お金があるときには時間がない。
    時間もお金もあるときには若さがない。
    人生は切ないです(><)
    • 2
    • 名無しさん
    • 2009/1/8 18:05:21
    お金はないけど、時間がある。
    時間はないけど、お金がある。
    若さはないけど、時間とお金と経験がある。

    とも言える〜?
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