きょういくじん会議
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緑色は安全のしるし? 日本中に広がる「緑提灯」のあかり
kyoikujin #93
2009/2/1 掲載
飢餓国家ニッポン―食料自給率40%で生き残れるのか

 仕事帰り、ふと通りがかった店先の赤提灯に誘われてちょいと一杯…なんてのが日本のサラリーマンの典型的なイメージですが、それじゃあ今は古いんです。最近の流行は赤じゃなくて、緑。もしみなさんの周りの誰かが緑提灯を灯すお店へ通っていたら、その人は日本の農林水産物をこよなく愛でる粋な方かもしれません。

 緑提灯は、どの店でも自由に下げられるというわけではありません。その条件とは? 日本産食材の使用量がカロリーベースで50%を超えていること。そう、緑提灯を店先に掲げることによって、「うちは国産の安全な食材をたくさん使ってるから安心して来てね、お客さん!」という店側のメッセージを示すことができるのです。
 緑提灯を見かけたことのある方はお気付きかもしれませんが、提灯には「地場産品応援の店」という文字とともに、国産食材の割合を表す星印が入れられています。

50%を超えれば星一つ ★
60%を超えれば星二つ ★ ★
70%を超えれば星三つ ★ ★ ★
80%を超えれば星四つ ★ ★ ★ ★
90%を超えれば星五つ ★ ★ ★ ★ ★

 あの某有名レストランガイドを彷彿とさせる格付けですが、この星印は決して数を競うものではありません。なぜなら星の数は店主の自己申告。緑提灯のホームページには、「日本の食料自給率を少しでも向上させるために、むしろ星一つに相当するお店に緑提灯を灯していただきたい」と記されています。
 2005年に北海道から始まったこの「緑提灯」運動は、昨今の食に対する人々の不信感をバネにしたのか、現在では全国約1700店舗以上にまで広がっています。

 ところで、最近は学校給食でもできるだけ国産食材を使おうという自治体が増えているみたいですが、やはり輸入食材より値が張るため、全てを切り替えるのはなかなか難しいようです。安くて安全で美味しい給食を子どもたちに提供するためにも、この緑提灯をみんなで応援して、日本の食料自給率を上げるのに一役買ってみませんか?

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
2件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2009/2/4 19:26:53
    テレビで見ましたが、あの緑色では食欲がそそられない感じがしました・・・。でも外食は本当になに食べさせられているかわからないので、こういう取り組みが広がればよいなと思います。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2009/2/6 12:06:16
    信号機の緑のイメージから取ったみたいですね。
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