大型連休、旅先で外食が多くなったご家庭も多いと思いますが、自分や子どもの食べ残し、もったいないなと思うことはないでしょうか。マイ箸を活用しているにも関わらず、食べ残しをそのままにしてしまうなんて本来のエコではないとも言えるかもしれません。「残りを持ち帰ってもいいですか?」と聞くのは恥ずかしいと思う方、お店の人に良い顔をされなかったり、断られたりすることもあるのでなかなか頼めないといった方もいらっしゃると思います。
また、学校での給食も最後まで残さず食べさせるといった風潮は、以前ほどなくなってきているという話も聞きます。子どもにも個人差があるので賛否両論あるとは思いますが、『食べ物を大切にする』という点はしっかりと教えたいですよね。
4月9日のフジサンケイビジネスアイの記事では、「ドギーバッグ」を使用している人が増えていると伝えています。「ドギーバッグ」の名前の由来は、食べ残しを持って帰る気恥ずかしさを紛らわすために、「飼い犬(ドギー)のエサ用に持ち帰るので」という言い訳から生まれた言葉なのだそうです。飲食店側も「お客さんの自己責任でなら」と容認するようになってきていると記事は伝えています。
「ドギーバッグ」は、デザイン性も優れていて、普及委員会が推奨するものは、紙製で洋菓子を入れる箱にも似ているかわいいデザイン。これなら残りものをドギーバッグに移したり、持ち帰り時の恥ずかしいという思いも少し薄らぐかもしれません。
子どもに「残してはいけない」「食べ物を大切にしなさい」と言葉で説明しても、大人たちが食べ残していては、説得力はないでしょう。「ドギーバッグ」を利用する、自分の食べられるだけの分量を注文するなどちょっとした工夫で食品廃棄物を減らすことはできると思います。
また、外食に限らず、なぜ食べ物を残してはいけないのか、ということも子ども達に教えてあげることも必要です。農林水産省の食品ロス削減のパンフレット(PDF)によると、日本で年間約1,900万トンの食品廃棄物が排出されています。この中には、本来食べられるにもかかわらず捨てられているもの、いわゆる「食品ロス」が約500〜900万トン含まれるそうです。食料自給率は、それに引き換えわずか39%と先進国の中でも最低水準。このまま食品廃棄物を増やし続けていては、地球全体の寿命が縮まってしまう恐れもあります。そんな問題を優しく解説している絵本『もぐもぐマンとザンパンせいじん』(PDF)を市内に配布している川崎市の取り組みも農林水産省のホームページにありました。こういった取り組みが全国に広がっていくこと、そして毎日の食事の中でできる小さな工夫から始めるという心が繋がっていくといいですね。
チヂミだったんですが・・・
次はなかなか言い出せなさそうです。
うちの近所のインド料理屋さんは残したカレーもきちんと容器に入れてくれました。