きょういくじん会議
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「淫」「賭」「呪」「艶」―常用漢字に追加すべき?
kyoikujin
2009/7/31 掲載
常用漢字読み書き辞典

 18日の産経新聞の記事によると、常用漢字表(1945字)の見直しを進めている文化審議会の漢字小委員会で17日、第一次試案で追加された191字のうち、教育現場から不適切との指摘を受けた「淫」「賭」「呪」「艶」などの漢字について、追加すべきかどうかの議論が行われたそうです。

なぜ今、「新常用漢字表」?

 常用漢字表は、昭和56年に「現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安」として内閣告示・訓令されました。しかし、パソコンや携帯電話などの情報機器の普及に伴い、社会生活で目にする漢字の量が確実に増えたため、「漢字使用の目安」として十分機能しているかどうかの検討をすべきとして、「新常用漢字表」作成に向けての議論が始まったようです。「メールでは漢字を使っているけれど、手紙ではひらがなを使う」「忘れてしまった漢字を、携帯電話で変換して調べる」なんていう日常を考えると、確かに日常使っている漢字の量は、増えているように思われますね。

漢字たちの運命は・・・

 話は戻って、今回の委員会では、「教師は『淫』などの字をどう適切に教えればいいのか」、「規制すれば言葉狩りになる」との双方の意見が挙がったそうです。確かに、「淫」などの漢字が常用漢字表に追加され、教科書等に掲載された場合、先生方はどう教えたものかと戸惑われるかもしれません。漢字に罪はないのですが…。

 書籍860冊分(対象総漢字数49,072,315)をはじめ、新聞やウェブサイトを対象とした「漢字出現頻度数調査」、いくつもの「字種選定の判断基準」をクリアし、晴れて候補に挙がった漢字たち。その運命やいかに。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2009/8/1 11:36:42
    淫以外は別に学校で教えても問題なさそうけど。
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