
みなさんは、自分のお子さんにはどのように成長してほしいですか? 自分の意見をしっかり言える子に、思いやりのある子に…細かく挙げればきりがないかもしれませんね。では、普段お子さんをどれくらい「ほめて」いますか?
実は、子どもをほめて育てることと、子どもが獲得する社会適応力に関係があることが実証されたようです。
27日の毎日新聞の記事によると、「親にほめられたり、やさしい言葉をかけられた乳幼児ほど、主体性や思いやりなど社会適応力の高い子に育つ」ということを実証することができたということです。これまでも、子どもをほめることの大切さは教育上のノウハウとしては紹介されてきましたが、このように「ほめる育児」の利点が長期調査で科学的に示されたのは初めてのようです。
知識としてはわかっていても…
実際には、子どもに対してどう接したらよいのか、どう教育すればいいのかを経験上、もしくは知識の上で知っている保護者や先生方は多いのではないかと思います。ただ、どのような視点で子どもをほめたらよいかがわからない、またはつい子どもに期待をかけすぎてしまい、子どもが努力しているのに「頑張っても結果が出なければ意味がない!」と、『認める』ということができない、という場合もあるかもしれません。これからは、「ほめることが必要だと知っているのに、なぜ実行することが難しいのか」も研究していく必要があるのでしょうね。
地域で取り組む「子ほめ運動」
1月17日の毎日新聞の記事では、地域ぐるみで子どもをほめる運動に取り組んでいる秋田県湯沢市の例が紹介されています。日常生活に追われ、日頃はなかなか「子どもをほめる」ということができない、という場合には、こういった行事があるとよいのかもしれません。普段は意識しない子どもの長所に気付く、よいきっかけになるかもしれませんね!
大人が意識することの重要性
子どもが小さいうちに、保護者がどのように接するか? これは基本的な人格を構築する上でとても重要らしく、今回のニュースのように、たとえすでにわかっている、と思われそうなことでも具体的に研究・調査を続けること、その結果を公表していくことは意外と意義のあることではないかと思います。
うっかり忘れてしまいがちかもしれませんが、子どもにとっては1日1日が成長の連続。周りの大人も、子どもに与える影響をしっかり意識して接し方を考えていかなければならないと思いました。
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たまごとにわとり、どっちが先か?そのあたりは科学的にはっきりしたのでしょうか?
確かにそういう考え方もできそうですね。