広島に原爆が投下された1945年8月6日から、62年の月日が経過した。
「原爆の日」「平和記念日」と呼ばれる今日をピークに、各地で犠牲者を悼む式典が行なわれている。一方で、修学旅行先として広島市を訪れる旅行生は年々減少しており、時間の流れとともに原爆の被害についての知識や意識が風化してしまうことに懸念が強まっている。
そんな状況を変えようと、広島市役所が「修学旅行誘致担当課」を新設し、修学旅行生を呼び戻そうとする試みについて6日の産経新聞の記事が伝えている。
平成18年広島市観光動向によると、広島市を訪れる修学旅行生は平成14年以降、34万6千人(平成14年)→31万7千人(平成15年)→30万2千人(平成16年)→30万1千人(平成17年)と、少子化の影響を差し引いても、その減少に歯止めがかからない状況が続いていた。しかし、昨年は30万5千人と4千人増加し、同記事が伝える取り組みに一定の効果が得られたようだ。
一方、もう一つの被爆地である長崎市も修学旅行生の減少は続いている。平成18年長崎県観光統計によると、公表を始めた平成12年から6年連続で減となり、減少傾向に歯止めがかかっていない。
戦後生まれの人口が総人口の8割に迫り、日本人から戦争の記憶が薄れていく現状ではあるが、世界に目を向けると戦争の種が絶える兆しは見えない。主な戦争の舞台が国家間からテロとの戦争に移り、グローバル化が進む中で、日本も対応を迫られている。国内では憲法9条の改正論議が起こり、また、改正教育基本法に明記された「我が国と郷土を愛する心」という文言をめぐる反発も根深い。
戦争を知らない世代が戦争と平和について考えるとき、広島・長崎の果たす役割は今なお大きく、風化させるには早すぎるのではないだろうか。
- 広島 62回目の原爆忌、人類の意志として核廃絶(読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20070806p102.htm
「裸足のゲン」が恐ろしすぎて強烈な記憶として残ってます。
そういえば、広島の原爆資料館の現理事長はアメリカ人だそうな。
落とした側の国の人が理事長ってどんだけ〜。
中国の抗日記念館で日本人が館長をする日は来るのだろうか・・・。
広島や長崎に行った方がどれだけ良いか。