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子どもの運動能力“下げ止まり”―文部科学省調査
kyoikujin
2007/10/9 掲載

 8日の毎日新聞の記事によると、低下傾向が続いていた子どもたちの体力のうち、50メートル走やボール投げが下げ止まりの傾向にあることが、文部科学省の06年度体力・運動能力調査で分かったとのことだ。
 また、87年度からの10年間と、97年度からの10年間とを比較したところ、前者では低下傾向にあったのが、後者ではほぼ横ばいになった。

 平成12年に文部大臣告示として策定された「スポーツ振興基本計画」に基づく、中央教育審議会の答申「子どもの体力向上のための総合的な方策について」では、子どもの体力低下の原因として、

  • スポーツによる心身の育成よりも学力を重視する国民の意識
  • 子どもを取り巻く環境が変化し日常的に体を動かすことが減少
  • 偏った食事や睡眠不足など子どもの生活習慣の乱れ

を指摘し、「子どもの体力向上」ホームページなどでキャンペーンを展開している。
 こうした動きと並行して、平成14年に施行された現行の学習指導要領では、目標の一つに「基礎・基本の確実な定着と個性を生かす教育の充実」がかかげられ、体育においては、「生涯にわたって運動に親しみ基礎的体力を高めることを重視」している。子ども一人一人の状況に応じて体力を向上させたことが、今回の調査結果に繋がったと見ることもできそうだ。

 一部の調査項目では依然として体力低下の傾向が続いており、今後上昇に転じると見るのは早計かもしれないが、次期学習指導要領で、文科省が小学校体育の授業時間増の方針を示したこともあり、長期的には地道な改善も期待できるのではないだろうか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
3件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/10/10 20:21:04
    本当に「下げどまり」なのでしょうかねぇ。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/10/10 20:59:40
    希望的観測
    • 3
    • 名無しさん
    • 2007/10/11 9:19:19
    効果があったから下げ止まったのか、もうこれ以上下がらないところまできているのか・・・。
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