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全国学力テスト 正答率6−7割で問われる応用力
kyoikujin
2007/10/16 掲載

 14日の産経新聞の記事によると、今年4月に行われた「全国学力・学習状況調査」の平均正答率の概要が分かった。小中各教科とも、基礎知識中心のいわゆる「A問題」では約7−8割、応用力中心の「B問題」では約6−7割の正答率とのこと。

 PISAなどの国際的な学力調査でも、以前から日本の児童・生徒の応用力の弱さを指摘されることが多い。今回の調査実施後も、どうやら「B問題」の出来が良くないらしいという声は多く聞こえてきていた。今回の文科省の概要発表で、その声が正しかったことが判明したかたちだ。

 この「B問題」の出題趣旨は、「知識・技能等を実生活の様々な場面に活用する力」や「様々な課題解決のための構想を立て、実践し、評価・改善する力」の2点。算数でも答えの理由を書かせる問題が出題されるなど、記述式の出題が多い。B問題の出来が思わしくなかったことで、新指導要領の改訂作業にも影響を及ぼすことが予想される。

 指導要領の改訂等で応用力を伸ばしていくことはもちろんだが、小学校では違った角度からの興味深い現場の声もある。「学校で使用率が高く児童が慣れ親しんでいる市販のワークテストは基礎的すぎて、多くの児童が良い点をとれる。ワークテストは実施時間も短めで、学力テストでは児童の集中力が持たなかった」というのだ。

 たしかに、小学校のB問題は、国語、算数各教科40分。市販テストの平均実施時間は30分前後とされていることを考えると、児童は集中力が持たなかったことも考えられる。応用力を求められるドリル教材の使用や、児童の集中力の強化など多面的な取り組みが求められているのかもしれない。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
2件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/10/17 18:59:44
    国語の記述式問題の採点基準を公開して欲しいなあ。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/10/18 11:59:50
    あの問題で6割も出来てたら、予想より出来てた方じゃないでしょうか。
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