本人確認不十分な学生に退学勧告も―サイバー大学
22日付の各紙の報道によると、サイバー大学(本部:福岡市、吉村作治学長)で、大学側の本人確認が不十分な学生が180人にも及ぶことが分かった。大学設置基準に抵触する恐れもあるとして、文部科学省も改善指導の意向を示しているそうだ。この報道に対し、サイバー大学側は、吉村学長が記者会見を行ったり、ホームページ上で21日にプレスリリースを掲載したりするなど、報道内容を一部否定している。
サイバー大学は、2007年に設立され(株)日本サイバー教育研究所が経営する大学で、日本発の完全インターネット講義を行い、時と場所を選ばず、大学卒業資格が取得できる点などを売りに、現在、正科生として620人が学んでいる。
前述したプレスリリース「サイバー大学、在学生の本人確認について」によると、大学側は、620人の正科生のうち440人についてはすでに本人確認を行っており、残る学生も1月中には確認を行うとしている。またこの期間中に確認できない学生には、単位を与えず、退学勧告をするそうだ。いずれにせよ、今まで本人確認が不十分だった点は否めず、入学時の確認体制などについては、今後の大学側の早急な対応が求められるだろう。
- 大学設置基準(PDF 文部科学省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ninka/06022332/015.pdf - サイバー大:在校生の3割、入学時の本人確認怠る 文科省「大学設置基準に抵触」(毎日新聞)
http://mainichi.jp/life/edu/news/20080122ddm041040086000c.html - 「本人確認せず単位付与」は事実誤認、サイバー大学の吉村学長が会見(INTERNET Watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/01/21/18189.html
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
本部をインターネットに置いて
いっそ教授も学位もバーチャルとか