指導力不足教員の定義とは? 文科省、指針を了承へ
31日の毎日新聞の記事によると、指導力不足教員の認定などについて検討していた文部科学省の調査研究協力者会議が、30日、大筋でガイドライン(指針)を了承したとのこと。これにより、今まで各教育委員会に委ねられていた指導力不足の認定基準などに、一定の指針が示されることとなった。
昨年6月に改正された教育公務員特例法では、今年4月から、指導力不足教員の認定者である各教委が、対象教員に対し改善研修を実施することが義務付けられている。そのため、文科省では、今まで各教委が個々に実施していた指導力不足認定の手続きや研修についてのガイドラインづくりを進めていた。
昨年末に公表された「指導が不適切な教員に対する人事管理システムに関するガイドラインに関するこれまでの意見の整理(案)」では、指導力不足教員の認定が公正で適正に行われるよう、専門家からの意見聴取や、対象教員本人の意見聴取を行って総合的に認定することなどが盛り込まれている。また以下のように、指導力不足教員の定義も示されている。
- 教科に関する専門的知識、技術等が不足しているため、学習指導を適切に行うことができない場合(教える内容に誤りが多かったり、児童等の質問に正確に答え得ることができない等)
- 指導方法が不適切であるため、学習指導を適切に行うことができない場合(ほとんど授業内容を板書するだけで、児童等の質問を受け付けない等)
- 児童等の心を理解する能力や意欲に欠け、学級経営や生徒指導を適切に行うことができない場合(児童等の意見を全く聞かず、対話もしないなど、児童等とのコミュニケーションをとろうとしない等)
指導力不足教員は、以前の記事で紹介したように、2年連続で減少しているが、今後このガイドラインにより、ますます教師力向上に向けた取り組みが進められることを期待したい。
- 指導力不足教員、認定ガイドライン統一へ―文科省方針(2007/8/29)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/news/?id=20070231
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
(そのような書籍を読んだだけでは、わかりにくい。)
・ 授業をしていく中で、上達していくのか。
・ 1つの授業に対し、何時間もかけて見直したら力がつくのか。
授業に対して、上司の考え方が違っていて、どのように対応したらいいのか、疑問に感じることがある。
1の人が増えそうで心配です。