- 学級レク&アイスブレイク事典
- 学級経営
夏休みの間、先生たちは充電期間。「2学期からはこんな活動を取り入れてみよう」とか、「1学期、うまくいかなかった○○を変えていくために,あれをやってみよう」など、じっくり考える時間があります。2学期は、1学期から継続している活動がマンネリ化してくる頃。そんな状況に陥らないようにするため、先手を打っておきましょう。普段あたりまえに取り組んでいることなども、ちょっとしたアレンジで笑顔あふれる活動に早変わり! 夏休みを利用して活動のブラッシュアップを図ってみませんか?
この活動で得られる最大の効果は……これだ!!
○毎日行われる「帰りの会」をちょっとアレンジするだけで、学級を“明日また来たい”と思える空間にすることができる!
対象学年:中学年以上時間:3分準備物:ストップウォッチ(教師用)
帰りの会の流れ
- 先生からの話など、連絡事項を伝えます。メモが必要なものはこの段階で済ませるようにします。
- 机を後ろに下げて、椅子だけで円(サークル)をつくります。(椅子は内向きに並べます。)その後、「ありがとうみつけ」(注)など雰囲気をあたためる活動を行います。
- さようならの前に、サークルを生かしたちょっとしたミニレクをします。
【みんなでリレー!“発電所”】
- 全員で手をつなぎます。先生もストップウォッチを片手に円の中に入ります。
- 先生が「発電所」になります。左隣の子の右手をぎゅっと握ると同時に時間を計り始めます。
- 先生に右手を握られた子は、逆隣の子の右手を左手でぎゅっと握り、「電気」を通します。
- 次々に手を握り、先生まで1周してきたらストップ! 何秒で回せたか発表します。
※「○秒以内に回す」とか「学級の新記録をつくる」など、アレンジしていくと面白いでしょう。
【どきどきはらはら!?“指キャッチ”】
- 全員、左手で輪をつくり、親指側を上にして胸の高さに掲げます。そのまま左手は左隣の人の方に少し動かします。右手は人差し指を出しましょう。
- 右手の人差し指を右隣の人の左手の輪の中に入れます。自分の左手には、左隣の人の右手の人差し指が入っている状態です。
- 先生は、今日の振り返りを話します。話の途中でいきなり、「キャッチ」と言います。それを合図に、左手は相手の人差し指をつかみ、右手の人差し指は上に逃げます。
※アレンジしてペアで行うことも可能です。その場合は向かい合って行いましょう。また、勝ち負けをつけても盛り上がります。
勝ち………自分の指は逃げて、相手の指をつかんだ場合
引き分け…お互いの指が逃げた、もしくはお互いにつかんだ場合
負け………自分の指がつかまり、相手には逃げられた場合
いろいろなバージョンで「さようなら」を言って帰ります。
(1)日直が「せ〜の」と声をかけたら、全員がそれに続いて「1、2、3!」と声を出します。そして、サムズアップして大きな声で「さようなら!」
(2)全員が手をつなぎ、日直の「せ〜の」を合図に、つないだ手を前・後ろ・前の順に振ります。(このときのかけ声も1、2、3。)3の後、手を離して体の前でパチンと叩いてみんなで「さようなら!」
活動のポイント
- いかに楽しい気分で明日を迎えることができるようにするかがポイントです。その日、叱られたことがあったとしても、帰るときまで落ち込ませてしまっていてはかわいそう。ですから、少し落ち込んでいる子でも、「明日もまた学校に来たい」と思えるかどうかをポイントに内容を考えます。
- レクはショートタイムなのでひとつ30秒くらいで終わります。ここでだらだらさせると意味がありません。最初に「どのくらいの時間やるか」ということや「みんなが楽しい気分で帰れるようにしたい」という思いを伝えましょう。
- 最初に椅子で円をつくるときにも、静かにすばやくつくることを条件とし、集団で動くときのルールを学ばせます。また、最後は机を元に戻してから帰るので、そこでも静かにすばやくやることが鉄則です。準備と同じくらいの時間で静かにできるようにさせましょう。
- 「さようなら」の挨拶は、「全員で動きを揃える」ことや「全員で声を揃える」ことを大切にします。
- 「手を叩く音がぴったり重なると、先生はかっこいいと思う」とか、「みんなで気持ちを揃えて今日を終えましょう」などの声をかけるといいでしょう。
やのべ‘sEYE
- 何となく過ぎていった1日、学級でとてもハッピーなことがあった1日、ちょっとトラブルがあった1日…1日を笑顔で締めくくりたいときにオススメの方法です。
- 帰りの会など、マンネリ化しやすい活動だからこそアレンジを加えることで子どもが喜びます。
- 特に重要な話をしなければならないときは、向きません。学級の実態に応じて使い分けてください。
※注:「ありがとうみつけ」…周りの友達に対して、全員が順番にありがとうの気持ちを伝えていく活動です。「クラス会議」の中に取り入れられているものです。