絆を深める×笑顔があふれる 学級レク&アイスブレイク事典
クラス全員が居心地のいい学級をつくるための、子どもが夢中になって取り組むネタ&アイデア満載!
学級レク&アイスブレイク事典 (4)
知的な活動でアタマを活性化!「言葉遊びレク」
青森県藤崎町立藤崎小学校教諭弥延 浩史
2015/9/5 掲載
2学期になりました。子どもたちの頭を夏休みモードから学校生活モードへと上手に切りかえさせていきたいところです。そこで、今回のレクはグループで取り組んだり、頭を使ったり、ちょっと知的な活動がメインになるものを紹介します。体を動かしてわいわいやる……というものではないですが、何かグループ活動をするときや、国語の時間などのウォーミングアップ、ちょっとしたスキマ時間ができたけれど学習の雰囲気を崩したくないときに使えますよ。
この活動で得られる最大の効果は……これだ!!
○休み明けの少しよどんだ空気が流れてしまいがちなときに、学びへ向かうきっかけのスイッチを入れることができる!
レク1★長い言葉探し
対象学年:全学年時間:10分準備物:大きめの用紙(A3サイズ以上)
活動の手順
- 2〜4人くらいのグループをつくります。
- 先生がお題を出します。〔お題の例:「学校にあるもの」「食べ物」「動物の名前」「赤いもの」〕
- グループで相談し、文字数がなるべく長い単語をつくり、用紙に記入します。
- いちばん長い単語を書いたグループの勝ちです。
レク2★新聞文字探し
対象学年:高学年時間:15〜30分準備物:新聞紙、台紙用の用紙、はさみ、のり
活動の手順
- 2〜4人くらいのグループをつくります。先生は、各グループに1部ずつ新聞を配ります。
- 先生がお題(全グループ共通のもの)を出します。お題は黒板に掲示するか,各グループに用紙で渡すかします。(※お題の例は活動のポイントに記載)
- 合図でいっせいに文字を探し切り抜き、台紙に並べて貼っていきます。
- いちばん早く全部の文字を探し出したグループの勝ちです。
レク3★何でもビンゴ
対象学年:中学年以上時間:15分準備物:ビンゴ用のシート
活動の手順
- 5×5のビンゴ用のシートを配布します。
- 先生がお題を出します。25個以上書けるものが前提です。〔お題の例:数(1〜50の中から)、アルファベット、果物&野菜の名前、都道府県名、国名、「○○へん」の漢字、歴史上の人物など〕
- ビンゴシートの枠の中に、それぞれがお題にあったものを書き入れます。
- 先生がひとつずつお題にあったものを言っていきます。
- 1列ビンゴした人が「ビンゴ!」と言い、クリアになります。
活動のポイント
- 【長い言葉探し】では、書いた文字数を得点にして、合計得点で勝負することもできます。さまざまなアレンジが可能です。ただし、単語になっていないもの(「赤いりんご」など)はアウトです。
- 【長い言葉探し】では複数回おこなって、文字数をポイント換算した勝負形式にしても盛り上がります。
- 【新聞文字探し】では、班のメンバーの名前や少し長めの一文がお題に向いています。例えば、「学校で勉強をした」「先生が明日は休みですと言った」など20字以内でできるものがちょうどよいです。
- 【新聞文字探し】では、初級編として「漢字のところは、ひらがなに直してもしてもOK」とし、上級編を「漢字のところは漢字、ひらがなのところはひらがな」とすると、学級の状態に応じて使い分けられます。上級編の場合、新聞と時間がたくさん必要になるということは覚悟しましょう(笑)
- 【何でもビンゴ】は、時間短縮したいなら3×3の9マスで取り組むのもおすすめです。その場合は、全部埋まったら「ビンゴ!」と言うやり方でもよいでしょう。
【長い言葉探し】「○○もいいんじゃない?」……お題にしたがって、長い言葉を探しています。
【新聞文字探し】2人ペアで新聞を読み合っています。チーム戦です。
【何でもビンゴ】ちょっとしたスキマの時間にも使えます。
やのべ‘sEYE
弥延 浩史
1980年東京都日野市生まれ。弘前大学教育学部を卒業後、弘前市立時敏小学校教諭を経て、現在、藤崎町立藤崎小学校教諭。日本国語教育学会会員、基幹学力研究会幹事、初等教育研究会弘前支部代表。
話すことや書くことのおもしろさを子どもたちに実感してもらいたい、学級が子どもにとって前向きに高め合うことのできる空間にしたいとさまざまな実践に取り組む。著書『小学校国語 クラス全員が熱中する!話す力・書く力をぐんぐん高めるレシピ50』(明治図書)が大好評発売中!
(構成:林)