- 著者インタビュー
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あります。ポイントはたった1つ。「言語活動を、単元を貫いて位置付けること」です。子どもが楽しくてきちんと力のつく授業をつくるには、国語科ではどんな言語活動をどう位置付けるかが決め手です。国語科で言語活動なんて、今までもやってきたけど……。と思われるかもしれませんが、単に活動させるだけでは効果がありません。ここが難しいところですね。
国語科では、単元のねらいをきちんと実現するために言語活動を位置付けるのですから、言語活動の選び方が大事になります。その時の秘訣がG.P.S.です。言語活動を通してねらうG(グレード)、言語活動を行うP(プロセス)、そして言語活動のS(スタイル)を明らかにして、付けたい力にぴったりの言語活動を選びましょう。
国語科の授業づくりの原則はシンプルです。@単元で付けたい力を見極めて、Aそれにふさわしい言語活動を位置付け、Bその活動が確実にできるためのより具体的な能力をリストアップし、Cそれに応じた指導過程を構想する。それが「単元づくりの4つのステップ」です。
本書には、そんな「マチガイのない授業」の事例が盛りだくさんです。しかも、授業の展開が、イラスト図解で一目でわかるようにしていますから、単元の授業イメージがパッと浮かんできます。きっと、明日からチャレンジしてみたい授業のモデルが見つかるはずです。このほかにも、読みどころはたくさんあります。子どもたちが活発に思考・判断・表現できる発問やワークシートの事例、タイプ別の子どもへの支援、簡単に作れて機能的な年間指導計画例やそのポイントなどなど。楽しくて力のつく授業づくりを目指す先生方へ、確かな情報をお届けします!
本書を参考に実践すれば、まず子どもが変わります。今日よりも明日へ、半歩でも一歩でも前へ進もうとする先生方を応援するため、渾身の力を込めて作った小学校国語科の授業事例集の決定版です。是非手に取ってみてください。