だと思います。授業開始前からウォームアップ活動を自主的に始め、学年に応じた帯活動で4技能を駆使した活動を繰り返し行うので、生徒は自信をもって活動をします。10 Rulesは人間関係を大切にしたものなので、集団の中で安心して自分を出すことができる…それがActiveになる秘訣だと思います。本書のルールやTipsがクラスマネジメントで悩んでいる先生方の参考になればと思っています。

　基本的には、生徒に自分たちが主体になりルールやTipsを考えさせると、徹底も継続も容易です。教師から提案する場合は、必要性と効果を示すことをお勧めします。短時間では厳しく感じても、時間をかけて粘り強く指導することで、必ず浸透していきます。教師の妥協しない姿勢、そして教師自身が実践して見せることが何よりも必要だと思います。「妥協しない姿勢」は「生徒への愛情の深さ」だと言ってもいいと思っています。

　生徒たちとの信頼関係を築くことです。良い人間関係を作ることで、生徒ははじめて自己表現をするようになります。それはお互いが心を通わせ、分かり合おうとしたくなる空気を共有することと同じだからです。そこにコミュニケーションとしての英語を学ぶ意味があると考えています。また「英語は使ってなんぼ」。英語を使う中で修得させていくというスタイルも大事にしています。

以上のようになっています。いずれも本書で紹介していますが、生徒たちは英語を使い自分のオリジナリティを出すことができる活動が大好きです。
　先生方が教室で行った活動の中で、なぜそれが生徒たちに受け入れられるのかを分析し、生徒の内面に真実を見極めようとする目を持つことこそが、生徒マネジメント能力を高める大切な営みであると言えるかも知れません。

　妥協することなく粘り強く関わっていくことで、生徒たちは変わります。目の前にいる生徒のことをしっかり見て関わり、可能性を信じ一緒に歩んでいけたらこれほど幸せなことはないでしょう。紹介させていただいたルールや活動が、全国の先生方のお役に立ち、生徒たちが目を輝かせながら楽しくかつ力をつけていく一助になればと思っています。