- 著者インタビュー
- 教師力・仕事術
とても一言で言い表せるものではありませんが、敢えて言うならば、子ども達との関わり方だと思います。教師がどのように子ども達と関わっていくのかによって、子ども達は大きな違いをみせます。教師のちょっとした一言が子ども達を大きく伸ばしたり、反対に意欲をなくしたり・・・。どのように子ども達と関わるのかが、日々試されているのだと思います。
自分の言動を常に振り返ることだと思います。「今の言葉かけで本当に良かったのか?」「同じ行動を他人が見ていてもできるのか?」といった自問自答を繰り返すことが大切です。また、いろんな教育書に目を通し、信念を持って取り組むことや多くの方法を学ぶことが大切だと思います。
様々なアーティストの方と出会い、一緒に授業を行ったことです。本書でもいくつかの事例を紹介しましたが、絶対に手を抜かず仕事に打ち込まれる姿、子ども達からアイデアや思いを引き出そうとされる姿から多くのことを学びました。こういった学びは、その後の子ども達との関わり方に大きな影響を与えてくれました。
一つだけと言われれば、藤川大祐先生(千葉大学教育学部教授)との出会いです。本書の中でもふれましたが、藤川先生からは「教師一人で全てを背負い込まない」「外部の方と繋がり一緒に授業を創ってく」といったことを学びました。いろんな意味で、伸び悩んでいた自分の背中を押していただいたと思っています。
現場では、教師が「知っているか」「知らないか」だけで、子ども達への対応が変わってくることがたくさんあります。だから、教師はその恐ろしさを知り、学び続けることが大切だと思っています。たくさんの本を読み、たくさんの先生の話を聞くことが大切です。この本が少しでも先生方の参考になれば嬉しいです。