『学級プロモーション大作戦』
2019/10/25 掲載
- 著者インタビュー
- 学級経営
今回は河邊昌之先生に、新刊『保護者をうならす学級プロモーション大作戦 苦情が相談にかわる保護者対応の極意』について伺いました。
―先生はなぜ、「広報」を学ばれたのでしょうか?
保護者対応について学びたく、どこで誰に何を学べば良いのかを探しました。私が2年間通った大学院のHPを読むと、多くの企業が力を入れている広報の考え方が保護者対応に使えると思いました。莫大なお金をかけて行う広告ではなく、広報について学べば、保護者対応のヒントがあるのではないかと思いました。
―先生が本書で紹介くださっている広報の視点での、保護者対応の中から1つ特におすすめのものを簡単に紹介いただけないでしょうか?
ネーミングの工夫です。近年、清掃工場をクリーンセンターや墓場もメモリアルパークのように名前を変えています。名前を変えることで、人のもつ印象が変わります。
例えば、掃除場所の名前を変えることで、楽しい雰囲気づくりを行います。掃除場所のネーミングには、自分達がどんな掃除をしたいのかなど、児童の思いを名前に込めるように指導します。そして、学級全体でその名前を共有します。
―「広報」を学び、実践してから保護者との関係はどのように変わってきたのでしょうか?
情から相談へ変わってきました。明らかに、保護者の苦情がなくなり、何かあった時に相談をしてくれるようになりました。私も保護者対応で苦しんだ過去があります。今のスキルや考えがあれば、そんなに難しい話ではなかったと思います。
ここでのキーワードは「信頼」です。信頼している相手には相談をしますが、逆に、信頼していない相手には同じことを話しても、苦情のような言い方や態度になってしまいます。
―広報に興味をもってくださった先生方にメッセージをお願いします。
SNSで連絡を取り合うなど、ここ10年で社会は大きく変化をしました。時代の価値観と学校の価値のバランス、整合性が求められています。学校における「不易流行」とは何かを常に考えていかなくてはいけません。
保護者から信頼される教師を目指し、これからも多くの先生方から学び、自分に何ができるかを考えていきます。よろしくお願い致します。
(構成:佐藤)
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