- 著者インタビュー
- 教師力・仕事術
教師は、授業や学級経営、行事などで必ず話をします。しかし、僕たちは今まで「話し方」を学んできませんでした。僕自身、以前は話をうまく伝えられず、子どもとの溝ができてしまっていました。しかし、話し方を学ぶことによって、「授業がわかりやすい」「やる気がでた」「先生の考えを理解できた」と、子どもとの関係性がよくなったり、子どもの成長に大きく貢献できるようになったりしました。その学びをみなさんにお届けしたいと願っています。
話し方の多くは「スキル」です。そのスキルを知っているか知らないかで伝わり方は大きく変わってきます。生まれてから今日まで、僕たちは、そのスキルを学んだことがありません。だから、話すことに対して自信がもてないのです。この本を通して、みなさんの自信につながるスキルをたくさんお届けしたいです。
僕が好きな「話し方ばっちりスキル」は「接続語」である「つまり」という言葉です。僕たちの話が子どもに伝わらない時、どんなに頑張っても(結局何が言いたいの?)となりがちです。そんな時、「つまり」を使うことで何を言いたかったのか端的にまとめることができます。(話が長くなってしまった)(子どもたちに伝わっていないかもしれない)と思った時に「つまり」と言ってしまうことで、話をまとめることができます。
ちょこっとシリーズは、『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』『教室の願いをかなえるちょこっとアイテム』『想いが伝わるちょこっとフレーズ』そして、『想いが伝わる話し方ばっちりスキル』があります。「ちょこっと」だけでは伝わりきらない内容を伝えるために、「ばっちりスキル」としてまとめました。今回は話し方のスキルについてまとめています。すぐに使えるスキルはもちろん、話を充実させるための大切な考え方もまとめています。
僕は、話し方を学ぶことによって、学校生活が大きく変わったように感じます。子どもとの関係だけでなく、大人とのコミュニケーションの取り方も大きく変わりました。僕の経験や学びが、みなさんのお役に立てたらうれしいです。どうぞよろしくお願いします。