この季節、熱中症の予防に大切な水。夏休み中は部活指導で生徒達の水分補給に気を配っていらっしゃる先生も多いことでしょう。
さて、学校での水分補給といえば、昔は水道の蛇口からというのが当たり前でしたが、最近は家から水筒を持参させている学校もあるようです。
持続可能な水供給システム研究会が全国の小学校対象に平成16年に行った調査によると、小学生の学校における水分補給は近畿圏の学校を中心に家から持参する水筒が半分近くを占めているとのこと。
水筒の持参率は地域により差が大きく、東日本では20%以下なのに対し、近畿圏とその周辺、四国や九州北部などで80%以上と高くなっています。夏場の気温の高さにも関係ありそうですが、特に近畿圏で持参率が高いのは、1990年代の堺市などのO157騒動をきっかけに水筒持参が広まったことが原因ではないかと指摘されています。
街角の自動販売機やコンビニなどでミネラルウォーターが当たり前のように売られ、水道水をそのまま飲む人は少数派となっている昨今(※1)、学校での水分補給についても、夏場の水道水はぬるくておいしくない、衛生面が心配…などいろいろな意見がありそうです。ただし、水筒の衛生面についても問題を指摘する声もあり(※2)、水筒、水道水のどちらがよいかは賛否両論に分かれそう…。
皆さんの学校の子どもたちや先生方は、何を飲んでいますか?
- 小学生の学校における水使用におけるアンケート結果(持続可能な水供給システム研究会)(PDF)
http://www011.upp.so-net.ne.jp/sustainWS/03pdf/presA.pdf
※1 水にかかわる生活意識調査(平成19年/ミツカン)によると、水道水をそのまま飲む人は4人に1人となっている。
http://www.mizu.gr.jp/kekka/2007/index.html
※2 汚れる水筒の水(潟<fィアカルトリビューン)
夏場は凍らせたペットボトル持参でした。