20日の読売新聞の記事によると、大学入試センターでは、今まで出題を控えてきた過去問や教科書に掲載されている題材を出題対象にする方向で最終的な検討に入ったという。
センター試験の問題は、多くの国公私立大学が利用しているなどの理由から、学習指導要領に基づいた良質な問題が求められてきた。しかし、良質な問題作りのために、センター試験や他大学の過去問、教科書との重複のチェックなどに膨大な時間がかかることが問題となっていたという。
現在の大学等への進学率は、文部科学省の調査によると、51.2%であり、過去最高とのこと。もちろん、大学試験の際にセンター試験を受けない受験生もいる。ただ、最近では私立大学のセンター試験を活用した入試も盛んであり、高校生の二人に一人は意識する試験だ。一度見たことや解いたことのある問題は、未見の問題よりもやはり若干有利であろう。過去問が出題されることになれば、過去問を集中的に解く予備校の授業や受験生が増えるかもしれない。
また、センター試験では、近年導入されたリスニングテストでのICプレイヤーの不具合などが問題となっている。試験中に突然音が聞こえなくなるなどの不具合があった受験生は、かなりの不安だったのではないだろうか。ちなみに、大学入試センターのホームページで、リスニングテストの不具合問題の調査結果を確認できる。
大学入試は、高校生にとって人生の中で初めての?大きなターニングポイントの一つ。一緒に高校生活を過ごした友達の中には、就職する人、専門学校に進む人などもおり、それぞれが別々の道に歩き出す時期だろう。
過去問の使用は、膨大な問題作成時間を減らす効果がある。しかし、どこまで過去問の使用が許されるのかはまだ議論の余地がある。「設問や選択肢まで同じでもいい」という案もあるそうだ。過去問の使用、リスニングテストの問題とも、受験生にとっては大きな問題。公平性を確保することが、より求められていくだろう。
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- 名無しさん
- 2007/8/23 9:11:49
今までよく過去問を使わずにやってこれたな…と思います。 -
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- 名無しさん
- 2007/8/23 10:12:43
私大でも過去問使用宣言見たいなのがありましたね。変な悪問出されるよりは良いんじゃないでしょうか。