26日の朝日新聞の記事によると、英国の与党である労働党は、次の総選挙で現在17歳の女子高校生を総選挙の候補者に決めたという。当選すれば、英国史上、最年少の国会議員になるとのこと。注目の女子高校生は、エミリー・ベンさん。祖父や叔父が国会議員を務めた大物政治家の家系だという。
何歳になったら国会議員になれる!?
英国の被選挙権は、昨年21歳から18歳に引き下げられた。そのため、エミリーさんの立候補が可能となったという。では、日本の被選挙権はというと、衆議院が25歳、参議院が30歳。いくら高校生が国会議員になろうと決意しても、25歳の誕生日がくるのを待たなければならない。ちなみに、他国の被選挙権を見てみると、アメリカの大統領は35歳。下院は25歳とあまり日本と変わらないが、ドイツ、オーストラリア、カナダなど意外にも被選挙権が18歳の国も多い。
日本の国会議員の年齢
では、日本の国会議員の年齢はどうなっているのだろうか。現在の日本の最年少国会議員は、1979年生まれの太田和美衆議院議員、28歳。また、同い年には、小泉チルドレンとして有名になった、自民党の杉村太蔵議員がいる。(誕生日が太田議員よりも15日早い。)ちなみに、20代はこの2人だけ。女子高校生が立候補するという英国と比べると、政治の現場に若者が足りないといえるのだろうか。
また、首相の年齢を見てみると、戦後の首相で最も若いのは、電撃辞任した安倍晋三首相。9月21日に誕生日を迎えられて、53歳。先日就任した福田首相は71歳。女子高校生が議員になり、福田首相と会う機会があれば50歳以上の年の差で政論を交わすことになるかもしれない。
日本の選挙権も引き下げ?
被選挙権は国によってさまざまだが、多くの人に関係がある選挙権は、18歳というのが世界の主流のようだ。世界100ヶ国を大きく上回る国で18歳選挙権が実施されており、サミットに参加している8ヶ国のうち、18歳の選挙権を認めていないのは、日本だけだという。
世界の流れに従って、日本でも18歳選挙権への動きはあるようだ。今年の5月に成立した国民投票法が良い例で、投票権者が18歳以上の日本国民とされた。ただし、関連法案が18歳以上に年齢を引き下げるまでは、国民投票の投票権者も20歳以上とするとされてはいる。
近い将来、高校3年生の教室で「昨日、選挙行った?」などの会話が聞かれる日が来るかもしれない。また、遠い将来には、日本の高校生政治家が誕生?なんてこともあるかもしれない。どちらにせよ、未来を担う高校生が政治に関心をもつことはいいことだろう。
若い人の絶対数が減っているし、“成人の日”をどうするの、となるから変える必要無いのでは?
年齢に関する議論するなら、定年制の議論のほうが先では?