オレゴン州(米国)で、公立幼稚園に通う子どもの就学費はすべて無償であるべきだという判決が出たことが、波紋をよんでいる。米国では公立幼稚園の就学費は無償だが、その対象は午前中の基本プログラムに対してと考える州側と午後の特別プログラムも含むと考える保護者が対立する格好になっていたが、今回、保護者側の主張が全面的に認められることとなったのである。
共働き家庭の支援や学力向上の手段として、全米で広がりつつある幼稚園の1日プログラム。オレゴン州政府は午前中のプログラム費用については全面的に助成しているが、午後分の助成がないまま1日プログラムを運営するのは、幼稚園側にとって経営的に厳しいのが現状だ。そこで午後のプログラムを提供するために、いくつかの園では保護者から延長料金を徴収していたのだが、この判決で、今後延長料金を徴収することは事実上できなくなった。
同州では、今までも学区によっては、低所得の家庭には延長料金の一部または全額を免除する制度があったが、今回の訴えでは、このような所得制限を撤回し、全ての家庭で免除することが要求されている。
19日のEducation Weekによると、同州のthe Department of Education(教育省)はこの判決に対し、質の高い1日プログラムの提供を維持するため、延長サービスを希望する保護者に費用を請求することを認めるような州法の作成なども検討する見通しだ。
まだ決着のついていないこの問題だが、しばらくは各学校ごとに、1日プログラムを半日に切り替えるか、どうにか運営費をやりくりして1日のサービスを続けるかを判断してやり過ごさなければいけないことになりそうだ。
- Kindergarten: Free, full-day for all kids (The Oregonian)
http://www.oregonlive.com/letters/oregonian/index.ssf?/base/editorial/119759577...
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- 名無しさん
- 2008/1/6 8:52:13
民主党もタダにするようなこと言っていませんでしたっけ?