きょういくじん会議
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大学院生の素顔チラリ―中川翔子のG(ギザ)サイエンス!
kyoikujin
2008/2/10 掲載
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 「しょこたん」の愛称で親しまれるマルチタレント、中川翔子がパーソナリティーをつとめる「中川翔子のG(ギザ)サイエンス!」というラジオ番組をご存知だろうか? 昨年10月より、ニッポン放送で、毎週土曜日の21時から21時30分までオンエアされている。
 毎回、様々な大学院の研究室の様子が、親しみやすい形で紹介されているのだ。

 この番組では、毎回大学院生が呼ばれ、トークが行われている。たとえば、2月1日放送回では、ヒューマンロボティクスの研究を行っている、早稲田大学高西研究室の大学院生らが登場した。

 中川翔子の質問に大学院生たちが答えていく中で、研究の目標や現在どのような研究を行っているかが明らかにされていく。高西研究室では、「人間を工学的に解明したい」という研究の目標のもと、二足歩行ロボットやフルートを吹くロボット、人間と同じしくみで声を出すロボットなどをつくっているそうだ。1日の番組中では実際のロボットが奏でるフルートの音やロボットが出す声が流されるなど、現在どのような研究が行われてどのような結果が出ているのか、実際の研究現場の様子がリアルに感じ取ることができる場面があった。

 また、なぜフルートを吹くロボットを作ろうと思ったのかという、中川翔子の素朴な問いかけに、大学院生が、自分が音楽が好きであること、自分以外の研究員も音楽好きが多いということを答えるなど、院生の趣味やまわりの研究仲間の様子がうかがえる一面もあった。
 番組の終盤には、恒例の「恋人はいるか?」という質問や、「将来の夢は?」といった質問もとびだし、大学院生のプライベートが垣間みれたり(ちなみに、このときの放送では、すでに結婚している方もいた)、将来の展望を知ることも出来た。なかなか内容の濃い30分である。

 理系の進路を選択すると、大学院まで進むという学生も多い。しかし、まだしっかりと自分の将来が思い描けないこともある中学生や高校生の時点で、将来実際に研究をしている自分の姿はなかなか想像が難しいものである。家にあるラジオのスイッチをオンにしただけで理系大学院生の雰囲気を垣間みれるのだから、漠然と科学者への興味をもっていれば、研究室訪問感覚で聴いてみるのもよいかもしれない。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2008/2/12 12:45:28
    ラジオでなくて、テレビでも見てみたい内容ですね。
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