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あなたの子どもが文豪に? 10代からの文学賞のススメ
kyoikujin oec
2009/3/24 掲載
12歳の文学 第三集 (単行本)

 23日の岩手日報などで報じられているように、一人の小学生作家の本がこの4月に出版されます。彼は、小学館主催の「12歳の文学賞」の大賞に輝き、今回の出版となりました。

今注目される10代の作家たち

 2001年、河出書房新社主宰の「文藝賞」を17歳の高校生が当時最年少で受賞しました。この高校生・綿矢りさは2004年には「芥川賞」を最年少で獲得し、大きな話題となりました。また2005年、「文藝賞」をさらに若い15歳で三並夏が受賞するなど、21世紀に入ってから、10代の文学賞受賞が顕著です。

10代を中心とした文学賞

 近年、10代からの応募を広く受け入れる文学賞も増えてきています。

 小学館主催の「12歳の文学賞」は、その名の通り満12歳以下の小学生であることが応募条件。「バッテリー」のあさのあつこや「4TEEN」の石田衣良などが選者に名前を連ねています。次回、第4回の作品応募締切は、今年の9月25日です。

 また、TOKYO FMの番組「スクール・オブ・ロック」と幻冬舎がコラボレーションした「蒼き賞」は13歳から19歳までの「TEEN」限定の文学賞。現在は募集をしていませんが、第1回の最終ノミネート作とグランプリを、公式サイトで読むことができます。

 アニメやゲームが好きな子どもには、ライトノベル系の賞もお勧めです。アスキー・メディアワークス主催の「電撃小説大賞」は、次の締切は4/10と間がありませんが、毎年開催されており、応募資格も不問です。過去の受賞者には「図書館戦争」の有川浩などがいます。

 このほかにも、日本では様々な賞で作品を募集しており、受賞作には出版の道がひらけるケースも少なくありません。

 新学期、本好きなお子さんに、「小説を書く」という新たな目標を提案してみてはいかがですか?

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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