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思い出のつまった「通学路」の写真集 ただいま刊行中!
kyoikujin
2010/8/27 掲載
家庭‐地域‐学校を結ぶ道 「通学路」の話―子どもたちが安全で安心して歩ける場に

  「通学路」というと、みなさんにはどのような思い出がありますか。朝、眠い目をこすりながら重いランドセルを背負って、とぼとぼ登校したこと。下校時には友人などとの会話や遊ぶ約束をしたり、ときには寄り道もしたりしたこと・・・。「通学路」には、みなさんそれぞれに思い出がきっとあるはずです。そんな「通学路」をテーマにした写真集が刊行されています。

 この「通学路」をテーマにした写真集は、グラフィックデザイナーの尾原史和さんが企画したもので、現代を代表する写真家などが、自身の通った通学路をそれぞれ撮影しています。

ひとり1都道府県で47都道府県を網羅します

 この写真集のユニークな点は、そのテーマだけではありません。撮影する写真家が自身の出身都道府県を受け持つこと。さらに、写真家ごとに1冊の写真集としてまとめ、47冊を発刊しようというのです。
 たとえば、現在発売中の三重県を担当しているのは、本人を含む家族4人が消防士などに扮装した姿を撮影した記念写真集「浅田家」で、2008年度木村伊兵衛賞を受賞した浅田政志さんです。そのほかにも、スタイリストの顔ももつ熊谷隆志さんなどが参加しています。
 当然のように写真家が違えば、それぞれ「通学路」への想いも表現される写真も異なります。それらの作品を前にすると、様々な想像が膨らみますし、自分の通学路の思い出とも重ね合わせたりしながら、楽しむことができそうです。

こらかも続々刊行予定

 この「通学路」シリーズは、現在までに第1弾として13都道府県が発刊されています。残りの34府県には、どの写真家が起用されるのか、またどんな風景を写し取ってくれるのか、今後期待が持てそうです。
 さらに写真集に興味をもたれた方には朗報です。期間は残りわずかですが、同写真集の展覧会が行われています。東京・つつじ丘のお店「手紙舎とヒバリ」の展覧室で、29日までです。

写真ブーム

 携帯電話にカメラ機能がついて以来、写真を撮ることは日常化したように思えます。普段カメラを持たない人でも、携帯電話があればいつでも写真を撮影できるようになりました。また、最近では一眼レフタイプのデジタルカメラが女性を中心に人気であるという話も聞きます。みなさんのなかにもカメラデビューされた方が、いらっしゃるかもしれません。
 そんな方は、カメラを片手に、この機会に「通学路」を歩いてみてはいかがでしょうか。視点の高さや一歩の歩幅など、登校していた当時とは違うことで、新たに発見するものがあるかもしれません。また、時間の経過とともに見える景観にも変化があることでしょう。そういった発見や変化を楽しんでいただければと思います。近くに「通学路」がない方は、「通勤路」でどうぞ。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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