- きょういくじん会議

明日、8月31日は文字通り「831(ヤサイ)の日」。猛暑に見舞われた今年は、葉物野菜などの生育不良を伝えるニュースもありますが、健康のためにも野菜は食卓に取り入れたいものです。そんな中、今、密かにブームなのが家庭菜園。身近なところで始められるものが人気のようです。
「家庭菜園」というと、植木鉢や土・肥料を用意して…というイメージがありますが、室内で手軽に育てられる「キッチン菜園」はご存知でしょうか。道具もプラスチックの容器や空き缶、コップでいいということですので、初期投資も少なく、思わずやってみたくなるのも頷けます。大量収穫、とはいかないまでも、食卓に彩りを添えたり、お弁当の一品くらいにはなりそうですよね。
この超小型菜園の火付け役は、ベターホーム協会の『今日から育てるキッチン菜園読本』。昨年の発売以来、5万部を超える販売部数だということです。土を使わずに栽培できる野菜や、残り野菜から育てる方法等紹介されているので、失敗は少ない上、思い立った時に気軽に始められそうです。また、6月22日の産経新聞のニュースにもあるように、家庭菜園用のキットも各社から発売されており、初心者を取り込んでいるようです。
このようにキッチンやベランダで栽培した野菜は、安全かつ実用的。また、お子さんがいらっしゃるご家庭では、子どもたちに育てる楽しみを通じて野菜をもっと好きになってもらうこともできるかもしれません。農業体験等のイベントはありますが、もっと身近に食育ができる一つの方法と言えるのではないでしょうか。また、野菜嫌いをなくすだけでなく、野菜がどんな風に発芽し、どんな葉なのか、経験として学習することができると思います。夏休みの自由研究にはもう遅いですが、実り多い秋に備えて、家庭内で野菜栽培を楽しむこともいいかもしれません。
- 「育てる」喜びを感じてみよう―自宅で栽培体験(2009/06/25)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/kaigi/?id=20090227