OB派遣で養護教諭増員、保健室充実へ―文科省方針
23日の読売新聞記事によると、文部科学省は養護教諭のOBを学校に派遣する方針を決めたとのこと。児童生徒の「多様化する心身の健康問題」や「いじめ問題」への対応からくる、養護教諭の果たす役割の高まりが背景にあるようだ。
17年に発表された文科省の「養護教諭の配置について」という資料によると、保健室に来室する児童生徒数は以下のとおり。
小規模校(400人未満) | 25.3人 |
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中規模校(400〜700人) | 36.3人 |
大規模校(700人以上) | 51.9人 |
滞在時間は児童生徒によって違うだろうから、この資料だけからは簡単に多い少ないを言うことはできないが、対応に時間を要する「心の問題や心の悩み」についての相談が増えてきているようだ。同資料によれば、20分以上の対応を要する心の問題の悩みは、身体の問題や悩みに比べて小学校で1.5倍、中学校で2倍となっている。
また、いわゆる「保健室登校」がある中学校は、全体で5割程度となっており、養護教諭のかかわりにより教室に復帰するケースも少なくない。
さらに、相談中に身体にいじめによる傷を受けていることを発見、いじめが発覚ということもあるようだ。
先の文科省の資料では、養護教諭の「複数配置」が要望されていた。養護教諭のOB派遣という今回の文科省の方針は、一方で財政難が叫ばれる中での対応策だろう。
スクールカウンセラー等の導入も進んでいるが、利用率の高さ等からみて養護教諭及び保健室の重要性に変わりはない。今回の方針が児童生徒のより健やかな成長につながることを期待したい。
- 日本学校保健会
http://www.hokenkai.or.jp/
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
自分のときも、授業中にトイレや保健室に行くなんてかなり大事でした。
保健室の先生もいざという時は優しいけど、普段は甘ったれるなよっていう厳しいオーラが出ているように子供心に感じていました。
でも彼らにとっては大事な場所だったんでしょう・・・。
「甘えだ」って声が聞こえてきそうですが、現代の学校って、昔とは
違った閉塞感とかがあるんじゃないかな。
全国の養護教諭を、学校の外から応援したくて、NPOを立ち上げました。
今、保健室コーチングという保健室の先生がカウンセリング・看護的ケアにも活用できる 洞察力アップとと解決志向に目を向けた新しいアプローチ法を提供しています。
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http://nagoya-nlp-edu.jp/