大阪府も決断、広がる学力テスト結果開示の波紋
2008/10/9 掲載
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8日の読売新聞の記事によると、大阪府の橋下知事は全国学力テストの市町村別成績を、都道府県では初めて公開する方針を固めたとのことだ。同記事では、秋田県教委による市町村別成績の公開(市町村名は非公開)の決定についても報じている。
こうした動きがあったことは、当サイトの9月の記事でも紹介していたが、10月に入って決定に至った模様だ。
県別成績最上位の秋田県が市町村別成績を公表し、成績下位の汚名を払拭したい大阪府が市町村名込みの開示に踏み切れば、今後、同様の結果開示の流れに弾みがついて各地に波及することも想像に難くない。文科省の実施要領の配慮事項にあるような、序列化や過度の競争を防ぐ観点からは、何らかの対応が必要な状況になりつつあると言えそうだ。
「この程度のデータ集めが目的なら、費用をかけて悉皆(しっかい)調査を毎年続ける意味はない。」(東京新聞社説)という痛烈な批判もある中、学力テストのあり方が問われているのではないだろうか。
- 市町村ごとの正答率を公表 全国学力テストで秋田県教委(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/life/education/081008/edc0810081215006-n1.htm - 橋下知事「論理が破綻」学力テスト開示で文科相批判(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/life/education/081008/edc0810081118005-n1.htm - 全国学力テスト情報開示「自主判断」の実施要領に反するケース相次ぐ(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/life/education/081008/edc0810082219007-n1.htm - 学校別の学力調査結果を開示―鳥取県南部町教育委員会(2008/10/6)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/news/?id=20080450
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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