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小学校におけるICT活用は、悩まれる先生方もまだまだ多いかもしれません。しかし、こういったデバイスの使い方にはむしろ子どもたちのほうが慣れているということもあるでしょう。この記事では、子どもたちが大好きな学級あそびでiPadを活用することで、子どもたちの創造性を高めながら、クラスの雰囲気もよくなるアイデアをご紹介します。
アイデア1 写真をトレースして、誰でも簡単に似顔絵が描ける!
はじめに、iPadの純正アプリKeynoteを使って「手描きの集合写真」を作る方法について説明します。Keynoteはプレゼンテーション作成に使われるアプリとして有名ですが、実はお絵描きにも使える優れた万能アプリです。小学生の低学年でも簡単に操作できるように、写真をトレースする方法をご紹介します。
- まず、自分の写真をKeynoteアプリ上で撮影します。
- 次に、写真の透明度を50%前後まで下げていきます。
- そして、自分の顔のライン上をなぞり、色を塗ります。
- 最後に、画像として書き出してあげれば完成です。
児童のうち絵が苦手な子や、自分の顔をどう描いて良いかわからない子でも、この方法で簡単に描くことができます。また、写真が動いて描きづらい場合は、写真をロックすることで、子どもたちがスムーズに取り組めるように工夫しましょう。
アイデア2 Clipでマジックビデオを簡単に作成!
iPadの純正アプリClipsを使用した動画編集がおすすめです。低学年の児童でも簡単に取り組めるものになっています。
動画編集と聞くと難しそうに思われるかもしれませんが、2年生でも作り方を教えてあげるだけで、様々なマジックビデオを簡単に作ることができます。例えば、手の中にピンクの折り紙を持っている様子と、「チチンプイプイのプイ」のようなマジックの掛け声とともに、緑色の折り紙を手の中に持っている動画を撮影し、その2つの動画を繋げるだけで、手の中の折り紙の色が変わってしまうマジックビデオになります。
この考え方を応用するだけで、自分が瞬間移動するマジックや、自分が消えてしまうマジックなど、工夫次第で様々なマジックビデオを作成することができます。
アイデア3 写真ビンゴ大会!
なかなか先生もアプリなどに慣れていない場合に最適な方法の1つは、カメラアプリを使った学級あそびです。特に、子どもたちに馴染みのあるカメラアプリを使用すると、分かりやすく、スムーズに進めることができます。
例えば、写真ビンゴというカメラアプリを使ったゲームを紹介します。Keynoteにある「イメージギャラリー機能」を使えば、写真を簡単に貼り付けることができます。
私が実際に試したのは、図書館ビンゴです。このゲームでは、子どもたちに図書館で好きな本を見つけて写真を撮るように指示しました。この取り組みには、学習と遊びを組み合わせることができます。例えば、国語科の授業や図書館の使い方の学習に結びつけることができます。また、学校全体を使って学校ビンゴを行うなど、応用範囲は広がります。
アイデア4 子どもたちの作品を活かして、学年通信を盛り上げよう!
小学校の休み時間や空き時間に、子どもたちが自由に絵を描いている姿をよく見かけます。しかし、自分の描いた作品を発表できる機会は意外に少なく、チャンスがあれば自分の絵を見てもらいたいと思っている子どもたちも多いです。そこで、学年通信や学級通信を子どもたちの作品展示の場にするアイデアをご紹介します。
子どもたちが描いたイラストを、学年通信や学級通信に掲載することで、自信を持って自分の作品を発表できる喜びを味わってもらえます。また、先生方もイラストを探す手間が省けるだけでなく、個性豊かな子どもたちの作品が掲載されることで、通信が華やかになり、読む人の心を温かくする効果があります。
さらに、イラスト掲載によって、絵を描くことに苦手意識を持っていた子どもたちも、次第に絵に興味を持つようになるでしょう。絵を描くことが苦手な子どもたちでも、身の回りの写真を撮影してトレースすることで、本物のようなイラストを描くことができるようになります。図工の時間にも活用できるアクティビティとして、子どもたちの創造性を育てることができます。
小学校での学級あそびに、iPadを活用することで、子どもたちの創造性を広げることができます。ぜひ、学級あそびの一環として、iPadを活用して子どもたちの創造性を伸ばしてみてはいかがでしょうか。