- 給食・掃除のシステム&アイデア
- 学級経営
命に「いただきます」
多くの国では、宗教が根づいているため、神様に「いただきます」のお祈りをします。
しかし、日本では様々な宗教の自由が保証されているので、多くの学校では給食の前にお祈りはしません。それでも、「いただきます」を言うのはなぜでしょうか。
それは、人が様々な命(植物も動物も)をいただいているので、それらの命に対して「いただきます」をしているのです。
継続的な指導の必要性
「豚を育て、殺して食べる」という実践が映画になったことがあります。残酷過ぎるのではないか、いや、これこそが命の大切さを教える食育だ…と物議を醸しました。
いずれにしても、人が体を成長させ、生きていくためには食べなければなりません。食べるということは「他の生き物を殺し、自分の血肉とする」ことに他なりません。この紛れもない事実は、たとえ低学年であっても教えていかなければいけません。
この事実を子どもたちに話すと、話した日はいい加減な「いただきます」がなくなると同時に、残食が減ります。
ところが、子どもたちはすぐに「食べ物があって当たり前」の状態に戻ってしまうので、折に触れて継続的に指導していく必要があるのです。
効率的な準備のために
さて、給食のシステムを構築するうえで欠かせないのが、いかに効率的に準備するか、という視点です。
次の給食分担表は4年生のものです。学級全員をAとBの2グループに分け、一方が給食当番(写真ではAグループ)を、もう一方が配膳(写真ではBグループ)を担当します。
しかし、学級全員を動かしても、細かなところまでシステムが整備されていないと効率的に準備することはできません。
そこでまず、下の表のように、給食当番一人ひとりの役割分担(やるもの、やること)を決めます(ぼかされている部分に子どもの名前が書かれています)。
そしてポイントになるのが、給食当番の子の配膳をだれがやるのかも決めておく、ということです。下の表のように、AグループとBグループでペアをつくっておき、配膳担当が同じ番号の給食当番の子の配膳をやる、という仕組みにすると、非常にスムーズに準備が進みます。