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他教師との連携を密に取る
いまや、給食における食物アレルギー対策は、日本中どの学校でも行われています。しかし、それでもアレルギー物質を含む食品を食べ、不幸にも死に至ってしまうような事故が現実に起きています。
注意したいのは、学級担任の目の届かないところで事故が起きる可能性があるということです。例えば、学級担任が出張などで不在のとき、カバーに入った教師に食物アレルギーに関する情報がうまく伝わっていなかった、というケースが考えられます。
こういった行き違いを絶対に起こさないためには、どうすればよいのでしょうか。
まず学級担任が、助勤表に食物アレルギ−のある子の氏名と、どんなアレルギ−をもっているかを記入します。
また、同じ内容のメモを直接渡すようにします。
不在を預かる教師は、これらの情報に基づいて指導に当たるわけですが、食物アレルギ−をもつ子が他にもいないかを必ず確認します。申し伝えが漏れている可能性がゼロとは言い切れません。最後に子どもたちに直接確認することは非常に重要です。
お土産への対応
このほかにも、家庭で旅行に出かけた際に、学級の子どもたちのためにお土産を用意してくれる家庭がありますが、そういったお土産にアレルギー物質が含まれている場合があります。
保護者の方の心遣いに感謝しつつ、以下のような文面のお便りを出しておくとよいでしょう。
お土産の配付についてお知らせとお願い
家庭でご旅行に出かけた折に、学級の子どもたちのためにお土産を用意してくださるご家庭があります。お心遣いをありがとうございます。
しかし、近年、食物アレルギー反応によるショック症状を示すお子さんが全国的に増えています。アレルギーの原因としては、卵・牛乳・小麦等があります。お菓子等には、こうしたアレルギー物質が使用されていることがあり、お持ちいただいたお土産にアレルギー物質が入っているかどうか判断しにくい場合があります。
万が一の事故を防ぐため、「学級の子どもたちへお土産を」というお気持ちだけいただき、実際の配付は控えさせていただきたいと思います。ご理解のほどよろしくお願いいたします。