きょういくじん会議
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将来のニートが減る? 各地で本格的な職業体験
kyoikujin
2007/8/2 掲載

 フリーターやニートの増加が問題になって久しい。キャリア教育の重要性が高まる中、各学校では職場体験学習をさせたりと子どもたちが将来を考える機会をつくる取り組みが多くなってきているようだ。

 2日の読売新聞の記事によると、佐賀県や福岡県では、学校と商店や企業が協力して「起業体験」を行っているという。取り組まれている起業体験は本格的だ。佐賀県の小学校では、商店街に模擬商店を作り、商品を仕入れたり、事業計画を立てたり、宣伝を行ったりするという。また、この起業体験は、学校と商店街だけでなく、地方銀行も協力しているという。地域が一体となって取り組まれている印象だ。

 学校と地域が協力した取り組みとは異なるが、東京には、楽しんで職業体験ができる施設がある。江東区にあるキッザニアだ。キッザニアでは、約70種類の仕事体験ができるコーナーが用意されているという。道具からユニフォームまで用意されており、働いた後はその対価としてキッザニア内でのみ使えるお金までもらえるそうだ。
 ちなみに、保護者は別室待機。子どもたちの自主性を尊重するため、大人は専用ラウンジなどで過ごすという。入場料は小中学生は3000円。高いか安いかは判断の分かれるところかもしれないが、子どもたちが楽しんで職業体験できそうだ。

 子どもたちが一度や二度、職業体験をしたからといってフリーターやニートが減ることに直結はしないかもしれない。しかし、仕事のおもしろさを感じたり、さまざまな仕事を知る良い機会にはなるだろう。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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