- きょういくじん会議
![学問のすゝめ (講談社学術文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4061597590.01.MZZZZZZZ.jpg)
「『○○学会』に行ってきます」というのを聞くと、いかにもその道の学問を極めているんだなぁ、という印象を受ける。が、実は日本では、「学会」と名付けることに一定の規定や資格は存在しないのだ。
「学会」は、一般的には、専門的な学問の研究を進めていくための組織で、研究成果を発表する場を設けたり、研究結果を論文として発行するなどの活動を行っており、やはりイメージ通りとても権威のある組織な訳だが、「名付ける上で規定がない」ということは、極端にいえば誰もが「学会」をつくることができる(「と学会」をご存知の方もいるだろう)。
ところがそうは言っても、「では数多に存在する『学会』の中で、国としてきちんと認めていたりはしないの?」と聞きたくなる。そこでひとつの指標として、日本政府の諮問機関である日本学術会議において認定された団体というのがある。このHP内にある認定団体の一覧を見るとかなり膨大な量の学会が存在している。
ここでは、50音順になっているので、分野別で簡単に見たい場合は、ウィキペディアで「日本の学会一覧」と検索すると、分野別の一覧が出てくるのでこちらを見てみよう。
これをお読みの皆さんは、教育関係の方が多いと思うので、教育学系の学会をざっと数えてみたところ40も存在していた。また各教科の中にも教育関係の学会が含まれているので、実際はそれ以上になる。
個人的興味で恐縮だが、この分野別の一覧にはなかったので音楽関係の学会をざっと調べてみた。
日本音楽学会、日本音楽教育学会、日本音楽知覚認知学会、日本学校音楽教育実践学会、日本音楽表現学会、日本音楽療法学会、日本ポピュラー音楽学会、東洋音楽学会、民族藝術学会、能楽学会、…
まだまだありそうだが、一口に「音楽」といっても、色々な方面からの研究が行われていることがよくわかる。
ちなみに、11月に開催される学会の大会2つほどを紹介しよう。
●「日本音楽教育学会 第39回大会」
11月8・9日 於:国立音楽大学
発表の種類も多いので音楽教育界の動向を知るのに役立ちそう。当日参加もOK。
●「東洋音楽学会 第59回大会」
11月15・16日 於:武蔵野音楽大学
15日は楽器博物館の見学ツアーもある。武蔵野音大の楽器博物館といえば、普段あまりみられないような楽器も沢山保管されおり一見の価値あり!当日は博物館員のガイド付き。
学会の会員でなくても参加できるものもあるので、各学会のHPを調べてみよう。今年の秋は「学問の秋」として、興味ある分野の学会に足を運んでみてはどうだろうか。
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